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「福岡県ものづくりモノ語り100」受賞 九州木材工業


業界初の保存処理木材製造

木材の加工販売を手掛ける九州木材工業株式会社(筑後市和泉、角博社長)は3月13日、「福岡県ものづくりモノ語り100」の1社に選ばれた。

「福岡県ものづくりモノ語り100」は県が、ものづくり分野で世界トップシェアや独自製品を製造する中小企業を、「機械・装置」、「食料品」など7分野から100社選定するもの。1冊の冊子にまとめて紹介し、企業の認知度拡大、若者の人材確保にもつなげる。同社は「繊維・家具・木材」分野のうちの1社に選ばれた。

同社は、産学官の共同開発で誕生した、割れや腐食に強い保存処理木材「エコアコールウッド」を1997年から販売している。15年以上経過しても食害されにくい技術を取り入れた木材を業界で初めて取り入れ、世界文化遺産の厳島神社の改修工事のほか、国宝の出雲大社、東京都内の商業、公共施設など全国各地で実績を伸ばしている。角社長は「国産材を活用したエコアコールウッドの生産メーカーとして、その品質の良さを多くの人に知っていただきたい」と話している。

同社は1930年設立。資本金4956万円。従業員は約170人。16年11月期売上高は26億9500万円。

2017年5月16日発行