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「神宿る島」世界遺産の関係者で保存活用協議会 福岡県など
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「保存管理」「公開活用」の道筋検討へ
福岡県、宗像市、福津市、宗像大社は10月24日、今年7月にユネスコの世界文化遺産に登録を受けた「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」の資産を保存活用する方針を検討する「保存活用協議会」を設立。第1回会議を宗像市の海の道むなかた館で開催した。
宗像市、福津市の全8遺産から構成される同遺産群を、次世代まで「保存管理」しながら、観光振興や地域活性化に結び付けるような「公開活用」の道筋を模索することが狙い。今回の会議では大枠の方針を確認し、「保存管理」については社殿や古墳の修復、電柱の地中化などを進め、世界遺産にふさわしい景観の形成に取り組む方針を固めた。また、「公開活用」については、遺産群の価値を共有しながら来訪者の受け入れ環境の充実を図っていくための仕掛けを打ち出していくとし、企画展や講演会を通じた遺産群のPR、専用アプリケーションの開発、解説看板の設置などの手段を視野に入れた。
同遺産群は「海の正倉院」と呼ばれる沖ノ島を筆頭に、信仰の連続性を高く評価されて登録に至り、宗像大社の三宮や福津市の古墳群などが構成資産となっている。保存管理の観点から、沖ノ島では年に一度の一般者の受け入れを禁止し、神職のみの立ち入りに限定するなど、各資産で新たな取り組みが始まっている。小川知事はあいさつで「登録された貴重な遺産を誇りと責任を持って保存管理し、次の世代に引き継いでいくとともに、この資産にふさわしい形での利活用を図っていく必要がある」と話した。
2017年10月31日発行