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「社長室」新設を含む組織変更   ホテルオークラ福岡   経営管理と事業運営を明確化


 シティホテル経営の株式会社ホテルオークラ福岡(福岡市博多区下川端町、徳安弘明社長)は、4月1日付で「社長室」を新設し、管理部と共に社長直轄としたほか、営業部、宿泊部、料飲部の3部門を総支配人直轄にするなど、経営管理部門と事業運営部門の内部統制を明確化した組織変更を実施した。
 これは、同社が掲げる「ベストA・C・S・(最高の施設・料理・サービス)」に基づき、世界標準のサービス提供、営業力の強化、顧客満足度の追求、ブランド力再構築に伴う社員意識の改善・向上を図るのが狙い。同社では、今回の組織変更で新たに「社長室」を新設。同室に秘書課、総合企画課、セキュリティを移管したほか、これまで総支配人の管轄下にあった「管理部」を「社長室」とともに社長直轄となる2部門体制として再編。今後は社長室スタッフ8人、管理部スタッフ16人の計24人体制で、経営・財務体質強化のための中長期経営戦略策定および企画立案、企業経営者との情報交換や対外的対応の積極展開、トップセールスによる営業強化を図る方針。
 また、営業部の宴会予約課を「婚礼予約課」に名称変更、強化し、さらに「婚礼予約課」と「セールス課」に専任の担当部長を配置。「営業部」および「宿泊部」、「料飲部」の3部門長は、総支配人の兼務による直轄とすることで、人的資産の有効活用やそれに伴う販売促進、付加価値の向上などの運営を展開する。組織変更後は、経営管理部門が2部4課体制、事業運営部門が4部9課体制となる。同社では「今年5月の新会社施行による内部統制の遵守と履行を徹底し、組織と人材を再編することで戦力の最大化を図り、企業収益の継続確保と地元への貢献を積極的に進めていきたい」と話している。
 同社は1996年2月設立、99年3月開業。資本金は5億円、従業員数は286人。06年3月期の売上高見込は64億3,000万円。
 徳安社長は東京都出身、1942年生まれの63歳。中央大学法学部卒。趣味はゴルフ、乗馬、剣道、居合道。