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「木の葉モール橋本」を100億円で取得へ 福岡リート投資法人


東比恵オフィスビルも42億円で

地域特化型リートの福岡リート投資法人(福岡市博多区住吉1丁目、松雪恵津男執行役員)は、地場大手デベロッパーの福岡地所㈱が所有・運営する福岡市西区橋本2丁目の商業施設「木の葉モール橋本」を100億円で取得する。3月1日予定。また、同じく福岡地所が保有するオフィスビル「東比恵ビジネスセンターⅡ」を42億3000万円で取得する。同日予定。

「木の葉モール橋本」は敷地面積約3万3400㎡、延べ床面積約7万9400㎡。テナント数は127。国道202号沿いで地下鉄七隈線橋本駅にも直結する立地で、3㎞圏の商圏人口は約20万人おり、もっと広くとらえた商圏である西区、早良区、城南区の人口はこの10年で約7%増えている。来客の4割以上が週1回以上訪れており、日頃の施設運営も地域密着を掲げている。15年度には年間600万人が訪れ、売上高は16年度で156億円。開業以来5期連続増収を続けている。

一方、「東比恵ビジネスセンターⅡ」は、敷地面積約1975㎡、地上6階建てで延べ床面積は約8400㎡。16年2月に完成したばかり。地下鉄空港線東比恵駅に直結し、博多駅と福岡空港それぞれへのアクセス性が高い。現在、富士通九州システムズとコンビニエンスストア「セブンイレブン」が入り、稼働率は100%。

3年ぶり公募増資

また、同投資法人は今回の物件取得資金に充てるため、公募により新たに投資口を発行。約82億円を調達する。公募増資は約3年ぶり。

新規で発行するのは4万9000口。発行済投資口数は79万6000口となる。申込期間は2月22から23日(予定)。払込期日は3月1、2日のいずれかで、払込期日の翌営業日に受渡。このほか62億円を借り入れ予定で(うち25億円は日本政策投資銀行からの長期借入)、取得資金や関連費用に充てる。

2018年8月期予想を上方修正

また、今回の物件取得ならびに公募増資に伴い、2018年8月期決算予想を上方修正する。

売上高にあたる営業収益は前回予想の81億1000万円が91億1200万円に、経常利益は25億9300万円が28億4300万円になる見込み。17年8月期決算では売上高が81億2200万円、経常利益が25億6200万円だった。

2018年2月20日発行