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「日本DX大賞2023」のSX・GX部門で大賞 ヤマップ


週刊経済2023年7月4日発行号

アプリで遭難防止や救助者の早期発見に貢献

登山アウトドア向け地図アプリ「YAMAP」の開発会社・㈱ヤマップ(福岡市博多区博多駅前3丁目、春山慶彦社長)は6月23日、「日本DX大賞2023」でSX・GX部門の大賞を受賞した。
日本DX大賞は、自治体や企業におけるDX推進の取り組みを表彰するコンテストで、昨年に次いで2度目の開催。今回は全国110社の応募の中から、専門家の審査を経て、BX、UX、SX・GX、人と組織部門、行政機関・公的機関部門の5部門で計14社が選定された。同社では、登山者のスマートフォンに搭載されたGPS機能を活用し電波が届かない状況でも現在地把握ができる地図アプリ「ヤマップ」を提供。アプリの活用で利用者の遭難防止や、アプリユーザーの遭難時には位置情報を自治体・警察といった救助機関に提供することで要救助者(アプリユーザー)の早期発見につなげる。春山社長は「これからも、より多くの方に山を楽しんでもらう環境づくりに寄与するだけでなく、登山者と山や森を豊かにする取り組みにもチャレンジしていきたい」と話している。
同社は2013年3月設立。資本金1億円(資本準備金を含む)。従業員90人。決算期6月。地図アプリ「ヤマップ」のダウンロード数は370万(今年5月現在)で、日本最大の登山・アウトドアプラットフォームとなっている。