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「新・ダイバーシティ経営企業100選」に選定 スリー・アールシステム
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九州からは唯一の受賞
パソコン周辺機器・デジタル機器の製造販売、太陽光事業などを展開するスリーアールシステム㈱(福岡市博多区東光2丁目、今村陽一社長)は3月22日、経済産業省の「新・ダイバーシティ経営企業100選」に選定された。
多様な人材の能力を生かし、価値創造につなげている企業を表彰するもの。2012年度から年1回実施しており、過去6年間で226社が選定されている。今回は全国105社の応募があり24社が選出、九州からは唯一の受賞となった。外国籍社員の採用と定着への取り組みや、子どもの有無や性別に制限なく誰でも取得可能な独自の時短正社員制度の整備が評価され選定に至った。
同社では現在、中国とスペインの社員が在籍。過去にも韓国やベトナム籍の採用実績を持つ。国際貿易部(16年発足)においては、通訳・翻訳を介する業務で、語学が堪能かつ自身で状況を判断し交渉を進められる外国籍社員を採用することにより、タイムロスをなくし円滑な業務進行につなげている。時短制度は現在11人が利用。1日4時間からの勤務でフルタイムの正社員と同一の福利厚生を受けられる制度で全社員を対象にしている。介護や結婚のほか、副業、自身の勉強など、さまざまな理由で利用されている。総務部の前本希さんは「今後はこの取り組みを、シニアや障がい者の採用にも広げていきたい。例えば時短の利用で人員が少なくなりがちな夕方の時間帯にシニアスタッフを配置するなど、多様な人材が活躍できる職場作りをこれまで以上に推進していく」と話している。
同社は2001年5月設立。資本金1000万円。2018年3月期売上高は18億6200万円(グループ)。従業員74人(同)。今村社長は大川市出身。1977年10月21日生まれの41歳。岡山大学文学部卒。趣味は読書。
2019年4月9日発行