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「排塩」技術開発のトイメディカルと資本業務提携 ヤマエ久野


週刊経済2021年2月16日発行

取扱商品を⾷品関連事業者へ本格展開

食品と住宅関連を軸とした九州最大手の独立系総合問屋、ヤマエ久野㈱(福岡市博多区博多駅東2丁目、大森礼仁社長COO)は1月25日、塩分吸収抑制の技術を⽤いてサプリメントなどを展開するトイメディカル㈱(熊本県上益城郡御船町豊秋、⽵下英徳社⻑)と資本業務提携契約を締結した。
トイメディカルは熊本⼤学と共同研究し、⾷事に含まれる塩分を吸着し体外へ排出する「排塩」技術を世界で初めて開発。この塩分摂取量を抑えることができる特許技術を⽤いたサプリメントをECサイトやドラッグストアで販売しており、5年後をめどに株式上場を計画している。今回、トイメディカルの技術⼒とヤマエ久野の顧客基盤や販売・物流網、提案力を組み合わせることで⾷品関連事業者に対して新たな付加価値を提供できると判断し提携した。
具体的な提携内容は、資本面ではトイメディカルが第三者割当で発⾏する普通株式のうち200株(所有議決権割合・発⾏済株式総数に対する割合は2・6%)をヤマエ久野が引き受ける。業務面ではヤマエ久野の安定した顧客基盤・販売網を活⽤し、トイメディカルの取扱商品を⾷品関連事業者へ本格展開する。すでに協業体制を推進しており、今後大手の食品メーカーや外食チェーンへの展開も予定している。また、トイメディカルは第三者割当で調達した資⾦を活⽤し、新商品開発や機能性⾷品表⽰取得などを実施し、商品⼒を強化する。
トイメディカルは2013年10月設立。資本金7500万円。従業員14人。医療製品や美容向けシリコーン製品、健康食品の開発・販売を業務とする。排塩シリーズ第1号となるサプリメント「Del Salt(デルソル)」は数々のグランプリで多くの賞を受賞している。