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「家族信託専門士」に認定 ふくおか司法書士法人
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信託分野の業務強化
ふくおか司法書士法人(福岡市中央区大名2丁目、福島卓代表)の進藤亜由子副代表は10月17日、認定資格の「家族信託専門士」に認定された。
家族信託専門士は、(一社)家族信託普及協会(東京都千代田区)が認定しているもの。現在全国に家族信託専門士は600人程おり、事前学習した上で2日間の研修を受講すると認定される。家族信託は、本人の判断能力があるうちに財産管理を家族や親族に委託する方法で、一般的な委任契約や成年後見制度、遺言執行、数次相続の資産継承対策を一本化できる。これまでの成年後見制度では家庭裁判所へ年に1度の職務報告の義務や、財産管理の制約が厳しく節税対策や投資が難しいなどの課題があったものを、家族信託では財産の分別管理が可能など要望に沿った柔軟な対応や、2次相続以降の承継先を指定することなどが可能。同法人では近年相続部門に力を入れており、専用サイトの開設や相続セミナーの開催、今年からは相続部門を新設した経緯もあり、家族信託の依頼が増えたことから体系的に学び直す目的だったといい、認知症対策や相続対策の相談に対して家族信託の組成を提案していく。
進藤副代表は「月に2、3件をコンスタントに提案していきたい。家族信託の認知度はまだ低いが、セミナー事業などを継続することで生前対策についても司法書士に相談できることを周知し、普及を促進していく」と話している。
同法人は2012年5月開業。従業員数14人、うち司法書士3人。
進藤副代表は福岡市出身。1985年5月17日生まれの34歳。早稲田大学社会学部卒。趣味は読書。
2019年12月10日発行