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「在籍型出向」を活用した人員受け入れ開始 三好不動産


週刊経済2021年11月23日発行

10月から

賃貸仲介地場最大手の㈱三好不動産(福岡市中央区今川1丁目、三好修社長)は10月1日から、「在籍型出向」を活用した人材の受け入れをグループ全体で始めた。
事業拡大を機に人材確保を進める同社グループが、「従業員は確保しておきたいが、コロナ禍で現段階では安定した雇用が困難」な事業者から人員を受け入れるもので「産業雇用安定助成金」を活用する。第1号として、同社グループで入居者問い合わせに特化したコールセンターを運営する㈱プラスサムジャパンで1人を採用しており、今後も同社でテレコミュニケーターの採用を継続的に進めていくほか、三好不動産本体でも同制度を活用して広報担当者の採用を検討している。三好不動産グループの従業員は現在480人で、同制度による採用を含めてグループ全体で約10%の人員増を視野に入れているという。
在籍型出向とは、出向元企業と出向先企業との間の出向契約によって、労働者が両社と雇用契約を結び、一定期間継続して勤務することで、産業雇用安定助成金は、出向元、出向先の片方または双方が賃金等を労働者に支払う場合、片方または双方に賃金等の金額の最大9割、一日あたり1万2千円を上限に国が助成するもの。