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「オープンイノベーション型ファンド」設立 GxPとFVP


1次募集は地場4社が出資

福岡を拠点にするベンチャーキャピタル・GⅹPartners LLP(福岡市中央区天神1丁目、岸原稔泰代表パートナー:以下GxP)と㈱ふくおかフィナンシャルグループの投資子会社㈱FFGベンチャービジネスパートナーズ(同区天神2丁目、福田知社長:以下FVP)は4月1日付で、「オープンイノベーション型ファンド」を共同設立した。
出資した事業会社とスタートアップの協業を促進し、地場企業へ資金を供給することで支援・育成の加速とその後の事業提携や個別の直接投資・M&Aにつなげていく。ファンド名は「九州オープンイノベーション1号投資事業有限責任組合(通称九州オープンイノベーションファンド)」。ファンド総額は10億円~最大20億円を予定しており、運用期間は10年(2年を限度に延長可)。GxPとFVPが無限責任組合で、1次募集は西日本鉄道やQTnet、新出光、福岡銀行が有限責任組合となり、出資する九州の地場企業を順次募集していく。国内外問わず起業準備から起業直後の新設会社がメインターゲットで、福岡進出を目指す海外の新規事業者なども投資対象。またIoTやフィンテック、AIなどのIT関連カテゴリーを中心に、ヘルスケアやロボティクスなど最先端技術関連や農業、観光分野も対象とする。岸原代表パートナーは「将来は評価額が10億ドル以上の未上場のベンチャー企業を1、2社生み出すとともに世界に通用する支援団体を目指していく」と話している。募集は5月下旬をめどに開始し、6月下旬から約半年をかけてプログラムを実施する計画。
GxPは福岡のベンチャー関係者の有志で設立した団体「一般社団法人Startup GoGo」を母体に、昨年1月設立した。FVPは2016年4月設立。資本金30億円(準備金を含む)。事業内容は投資事業、ファンドの管理運営。従業員18人。

2019年5月1.8日合併号