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「ふくおかLGBTQフレンドリー企業」に登録 マイソル


週刊経済2023年8月1日発行号

多様な人材が働きやすい職場づくり

コンタクトセンター業の㈱マイソル(福岡市博多区博多駅東2丁目、福澤久社長)は5月29日、「ふくおかLGBTQフレンドリー企業」に登録された。
同登録制度は、福岡市がLGBTをはじめとする性的マイノリティの支援に取り組む企業を登録し、その情報を広く発信することにより市民や社会の関心・理解を深め、多様性を認め合う共生社会の実現を目指す制度。
同社は「自分らしく働く社会を実現する」という理念を掲げ、LGBTQや障がい者、ひとり親などの社会的マイノリティの人々が抱える働きづらさの解消を目的に設立。主にコンタクトセンター事業を通じて、電話応対やデータ入力など社員一人一人に合わせた業務を提供している。
取り組み例として、求人応募時の履歴書の性別記入や写真提出を不要とし、入社時には、社内の性的マイノリティ当事者の声を聞く場を設けるなどのLGBTQ研修を実施。また、本名のかわりに通称名の使用を認めるほか、戸籍上の家族でなくても配偶者として認められるパートナーに関わる休暇申請や福利厚生制度を取り入れている。そのほか、企業向けにLGBTQの社外相談窓口「レインボーコール」を運営し、契約企業の社員の匿名での相談を受け付ける。阿南由美取締役は「当事者の意見も取り入れながら働きやすい環境づくりを進めている。多様な人がお互いに認め合い、個の強みを生かせる理想的な社会の縮図を組織内で具現化していきたい」と話している。
同社は2017年8月設立。資本金は300万円。従業員数約50人。