NEWS

インドネシアでアパート開発 シノケングループ


初年度5〜6棟目指す

株式会社シノケングループ(福岡市中央区天神1丁目、篠原英明社長)は、インドネシアの首都ジャカルタで投資用アパート開発を開始した。

100%子会社の現地法人・シノケンデベロップメントインドネシアが開発・販売する。第1号物件としてジャカルタ中心部に用地651平方mを取得、RC(鉄筋コンクリート)造地下1階地上4階建、ワンルーム65戸のアパートを建設している。完成は来年2月の予定。2号物件も同都心部に352平方mを取得済みでRC造地上4階建、ワンルーム36戸を8月ごろ着工、来年5月に完成予定となっており、いずれも販売先は決まっているという。

同社が日本で展開するブランド「ハーモニーテラス」を現地仕様にした「桜テラス」のブランド名で展開していき、初年度の開発は5~6棟、30億円程度を見込み、2020年度までには100億円規模に引き上げていく考え。篠原社長は「インドネシアの人口は2億5000万人で、50%が30歳未満と若者の比率が高い。物件の販売価格は日本円で億単位になるが、日本国内のアパート以上の利回りが見込める」と話しており、今後ASEAN諸国での展開も視野に入れている。

第1四半期は売上高・利益ともに過去最高

同社の17年度第1四半期(1~3月)連結決算は、売上高が前年同期比33・3%増の271億1300万円、経常利益は同26・1%増の36億円で、四半期別で過去最高となった。

特に主力とする投資用アパート販売が71・4%増の144億2500万円と大きく伸びた。またアパート販売を含む不動産販売、不動産管理関連、ゼネコン、エネルギー、介護、その他(海外)の各事業部門すべてで売上高、利益ともに過去最高となっている。

部門別売上高は、不動産販売がマンションは減少したがアパートの伸びで38・9%増の204億700万円、不動産管理関連は賃貸管理戸数が前年同期末比4248戸増の2万3621戸、マンション管理も1056戸増の4880戸と順調に伸び、23・0%増の25億4600万円、ゼネコン事業は14・5%増の35億2200万円、LPガス販売に電力小売が加わったエネルギー事業は34・4%増の3億1100万円、介護事業は24・5%増の2億8500万円、その他は海外事業で6・8%増の3900万円となった。

通期では、売上高は前期比29・2%増の1050億円、営業利益は10・7%増の117億円、経常利益は11・2%増の110億円、当期純利益は17・1%増の78億円を見込んでいる。

2017年7月4日発行