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4カ月の暫定予算案、6445億円  福岡県    知事選控え4~7月のみ計上


 福岡県は2月2日、2015年度の暫定当初予算案を発表し、一般会計で6445億5400万円となった。2月の県議会で提案する。
 4月に統一地方選(知事選)を控えているため、4~7月までの暫定予算案となった。基礎的な行政運営経費を中心に編成しながらも、県政推進上重要な政策課題については特段の措置を講じたとしており、前年同期と比較した一般会計の総額は、38・6%増。また、公共事業費の同57・6%増(1193億2200万円)、行政施策費等の同56・1%増(2624億3400万円)、人件費の同33・2%増(1623億2200万円)などとなった。ほぼ全ての項目で予算規模を拡大しているが、本格予算の「前倒し」計上も含まれると見られる。新規事業に着目すると、北九州空港と福岡都市圏を結ぶ「リムジンバス」の運行助成に7979万円、危険ドラッグの撲滅対策費に4012万円、東京五輪に向けた女性アスリートの育成事業に226万円などに予算を配分。その他、保健医療や農林水産方面で新規予算や拡充が目立った。暫定予算の新規事業は38件、約5億9000万円となっている。
 小川知事は会見で「暫定予算ながら、4月からしっかり取り組まなければならない部分には重点配分した。特に景気、経済、雇用の足元を固めなければならない局面なので、公共事業などは時期的な“抜け”がないように配慮した」と説明している。

 2期目出馬へ、「各党の推薦、心強い」

 また、小川知事は無所属で立候補した4月12日の県知事選に向けて、「これまでの成果の上に、福岡県をさらに前進、発展させていきたい」と再選への意気込みを強調した。
 現職の小川知事には、自民・公明、民主、維新などの各政党に加え、連合福岡などが推薦を表明し、「各政党などから積極的な推薦の回答を頂き、非常に心強い」とコメント。同知事選には現時点で、弁護士の後藤富和氏(46)が立候補しており、「立候補される方が出てきたのは承知している。私としては、福岡県をこうしたいんだという思いをしっかり訴えていきたい」と話している。