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綜合警備保障と地域の安全などで包括提携 福岡県


週刊経済2025年1月22日発行号

地域見守りや防犯講座など

福岡県は12月20日、警備会社大手の綜合警備保障㈱(東京都港区、栢木伊久二社長)と地域の安全などの分野で包括協定を結んだ。

地域の安心・安全や防犯講座等で協働するための協定で、協定事項は5項目。「地域の安全・安心」、「子ども・青少年の育成」、「環境保全」「防災・災害時の協力」「その他地域の活性化、県民サービスの向上」といった分野で同社のノウハウを活用していく。具体的には、見守りネットふくおか」を通じた地域の見守り活動や、子どもを対象とした防犯講座(あんしん教室)の実施、海岸清掃等の環境保全活動へのボランティア協力、福岡県総合防災訓練や防災イベントでのブース出展協力などに取り組む計画。

同日、福岡県庁を訪れた栢木社長は、「現在、全国の自治体との協働には特に力点を置いている。防犯カメラを使った地域の見守りなど、当社ならではの設備やノウハウを駆使して地域の安全に寄与していきたい」と意気込みを見せた。服部誠太郎知事は、「北九州市で中学生が被害に遭う痛ましい事件が起こった直後ということもあり、地域の安心・安全の強化は県の重要な命題。セキュリティのプロとしっかり連携してノウハウを取り込んでいきたい」と期待を寄せた。県は同月24日にはアース製薬と包括協定を締結しており、共助分野での企業との連携を強化している。