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福智町で完全有料型の花火大会 花火アートイリュージョン実行委員会


週刊経済2023年8月22日発行号

地元女子バレーチームと連携

花火アートイリュージョン実行委員会(会長・森裕介カノアラウレアーズ福岡球団本部長)は10月21日、「JNGジャパンネットワークプレゼンツ 花火アートイリュージョンin福智町」を開催する。
花火アートイリュージョンは、通常の花火に加えて音楽やレーザーを用いた演出をする全席有料の花火大会で、昨年は福津市で開催した。今回の会場は彦山川河川敷(福智町市場)で、レストラン「ぶどうの樹」のビュッフェサービスとドリンク付きのVIPスペース(120席)、椅子ありのS席(1千席)とA席(1500席)、車椅子席のほか、後方にB席、カメラマン席を設ける。チケット料金はVIPスペースが3万円、S席が9500円、A席が5500円、B席が2500円、車椅子席が9500円、カメラ席が9500円(すべて税込み)。花火の打ち上げは午後7時15分から午後8時までを予定しており、同日の午前11時から午後3時30分までは、無料で入場できるイベント「九州うまかもんフェス」を開催する。両イベントを合わせた来場者数見込みは延べ1万2千人。イベントの実施にあたっては、福智町を拠点とする女子バレーボールチーム「カノアラウレアーズ福岡」と連携。同チームは今年度、女子チームとしては福岡県内で初めてセミプロの「Vリーグ」に参入しており、イベント当日には10月の開幕に向けた出陣式を開催する。また、同チームの熊本比奈選手が経営するうなぎ店の出店などで「九州うまかもんフェス」にも参加する。
8月10日に開いた記者発表で、森会長は「カノアラウレアーズ福岡は、フレンドリータウン協定を結んでいる福智町の支援を得て活動を継続することができ、Vリーグへの参入が決まった。イベントを通じて、地域への恩返しができればと思っている。まずは大会を成功させて継続開催を目指し、福岡を代表する花火大会にしていきたい」、大会の実行委員長を務めるカノアラウレアーズ福岡の松永歩未選手は「福智町を拠点に活動する中で、上野焼や豊かな自然、充実した温泉施設など、さまざまな魅力を知ることができた。1人でも多くの方に福智町に来ていただき、知ってもらえるきっかけにしたい」と話した。花火をはじめとした演出を手掛ける㈱ワキノアートファクトリーの脇野正裕社長は「完全有料制とすることは、資金面だけでなく場所取り問題の解消、群衆事故の防止などにつながる。花火は上を向いて見るもの。新しい花火の演出でまちを元気にしたい」と意気込みを語った。