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明太子メニュー中心の和食レストラン兼土産店  元祖博多めんたい重    初年度売り上げ目標は2億5千万円


 和食料理店経営の元祖博多めんたい重株式会社(福岡市中央区西中洲、田中博睦社長)は10月14日、同地の自社ビル1、2階に県内初の辛子明太子メニューを中心とした和食レストラン兼土産物店「元祖博多めんたい重」をオープンした。
 福岡を代表する土産品である明太子を使用した新しい明太子料理「めんたい重」のブランド確立が狙い。場所はアクロス福岡東側、国道553号沿いの「はかた夢鴻臚 西中洲」跡。同社では3月の会社設立前から、「めんたい重」の復刻に着手していた。同料理は以前、県内にあった料亭が提供していた料理で、明太子の乗ったご飯に特製かけだれをかけたもの。店舗は3階建てで販売面積は230平方m。店内はさまざまな用途に活用できるように開店費用を含め約1億5千万円かけて改装した。1階部分は持ち帰り用のお土産スペースのほか、カウンター席8席、座敷席2つを設置。明るい木目調の内装で気軽に店内に入れる雰囲気を演出し、仕事帰りのビジネスマンなどを見込む。2階はテーブル席44席とワインセラーを設置。1階に比べ照明を暗くし、個室を完備するなどプライバシーを高めた内装で接待などの需要を掘り起こす。3階は本社事務所と明太子の加工場を併設する。
 メニューは「元祖博多めんたい重」をはじめ、がめ煮、おきゅうとなどの郷土料理、玄界灘直送の新鮮な魚介類や福岡県産和牛の肉料理を揃え、酒類も地元産の焼酎、日本酒のほかワインを約百種類揃える。また土産品では一般的な複数人向けの商品のほか「元祖博多めんたい重セット」を1食分7百円で販売。出張者が小分けして配布できるように工夫を凝らしている。営業時間は昼が午前11時から午後2時、夜が午後6時から午後11時までで、土産物販は午前11時から午後11時まで。想定客単価は昼を1千円、夜を5千円に設定。20代後半から50代のビジネスマンをコアターゲットに外国人観光客なども開拓し、初年度は2億5千万円の売り上げを目指す。広報担当の大金倫子さんは「元祖博多めんたい重は福岡の新しい名物になり得る料理。これまでの贈る明太子だけでなく、お店で食べる明太子の需要を喚起したい」と話している。
 同社は2010年3月9日設立。資本金は950万円。従業員数30人(アルバイトスタッフ含む)。田中社長は福岡市出身、1971年1月30日生まれの39歳。福岡工業大卒、趣味は釣り。