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局長に中西悦子放送大学学園理事 九州総合通信局


週刊経済2024年7月31日発行号

同局初の女性局長

九州総合通信局(熊本市西区春日2丁目)の新局長に、7月5日付で中西悦子放送大学学園理事が就いた。塩崎充博局長は退職した。同局で女性が局長に就任するのは初めて。
中西局長は1967年7月生まれの57歳。北海道出身。北海道大学大学院修了。1992年4月郵政省入省。2016年6月総務省情報通信国際戦略局通信規格課長、17年7月国立研究開発法人情報通信研究機構オープンイノベーション推進本部グローバル推進部門長、20年7月国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構新事業促進部参事などを経て、23年7月から放送大学学園理事を務めていた。
7月18日に福岡市内で開かれた就任会見で、中西局長は「九州への赴任は初めてだが、これまでの経歴では、NICTではがね山の電波塔の災害復旧に携わったほか、全国の自衛隊の無線局を担当していたため、九州の地名にはなじみが深かった。また、JAXA出向時には自治体から宇宙ビジネスに関する相談を受ける中で、宇宙熱が高いエリアだと感じていた。熊本に来て半導体関連産業の活況を肌で感じ、良いタイミングで九州に赴任できたと思っている」と印象を語り「課題となる災害対策については、職員や事業者の皆さんもベテラン。折々の防災訓練を大切に、私自身も現場に参加しながら、九州の平和に貢献したい」と抱負を語った。24年度の重点施策としては「デジタルでつくる持続可能な地域社会の実現」、「安心・安全で信頼できるデジタル社会の確保」、「ICT活用による防災・減災対策の強化」を挙げ「九州の光ファイバー普及率は99%を超えているが、離島も多いため、残りの1%以下は整備が難しいところだと考えられる。整備されていないエリアの方々がデジタルの恩恵を受けられるように、関係する皆さんと協議していきたい」と話した。