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子会社・叡醂酒造を鷹正宗に譲渡  紅乙女酒造    来年3月には原酒製造設備を新設


 各種焼酎、リキュールなど製造・販売を手掛ける株式会社紅乙女酒造(久留米市田主丸町、吉村拓二社長)は、このほど同社子会社で各種焼酎製造、販売の叡醂(えいりん)酒造株式会社(同)の全株式および土地・建物、製造免許を鷹正宗株式会社(久留米市大善寺町、佐藤司社長)に譲渡することで基本合意したことを明らかにした。売却額は非公開。
 紅乙女酒造と叡醂酒造は田主丸町内にあるものの、距離が約2km離れており、これまでの作業・製造効率の悪さや情報伝達の不便さを理由に改善策を検討していた紅乙女酒造の意向と、新たな製造設備を取得することで自社オリジナルの焼酎製造を手掛けたい鷹正宗の狙いが合致した。今年10月2日に基本合意し、来年4月末に譲渡する方針。なお、叡醂酒造の従業員9人は紅乙女酒造に移る。また、同社では子会社譲渡に伴う売却金を活用し、来年3月をめどに本社敷地内に新たな原酒製造設備を新設。さらに瓶詰工場の新設も計画している。吉村社長は「今回の譲渡は製造効率を上げるため機能集約するのが大きな目的。今後も経営組織を強化し、高品質の商品を提供していきたい」と話している。叡醂酒造は1978年4月に設立。資本金1000万円。
 同社は1978年8月設立、資本金は7000万円、従業員数は51人(パート含む)。