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売上高は5・9%増の121億2800万円 テノ.HD12月期


週刊経済2023年3月7日発行

経常は65・6%減の1億5600万円

東証プライム上場で、公的保育、受託保育事業など家庭総合サービスを展開する㈱テノ.ホールディングス(福岡市博多区上呉服町、池内比呂子社長)の2022年12月期連結決算は、売上高が前期比5・9%増の121億2800万円、経常利益は同65・6%減の1億5600万円で増収減益だった。
売上面は、受託保育事業において運営終了施設と新型コロナウイルスの影響による休園などで減収となったものの、公的保育事業で認可保育所1施設の新設、前期開設3施設が貢献したほか、M&Aで連結の範囲に含めた㈱フォルテ、㈱ホームメイドクッキングが増収に寄与した。利益面では、公的保育事業において新規施設の労務費や経費の増加、燃料費などの高騰による全体的な水道光熱費の負担増加があったほか、事業部門、管理部門それぞれの本部機能強化による人件費増加、M&A3件の実施によるデューデリジェンス費用および取得関連費用などの発生で大幅減益となった。営業利益は同67・0%減の1億5400万円。また、繰延税金資産の取崩しが発生したことで、当期純損失2700万円(前期は当期純利益2億3700万円)を計上した。
今期は売上高が前期比25・1%増の151億7千万円、営業利益が同2・1倍の3億2千万円、経常利益が同82・0%増の2億8500万円、当期純利益が1億3700万円(前期は当期純損失2700万円)で増収増益を見込んでいる。