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売上高は4・1%増の613億3500万円 ゼンリン


週刊経済2024年6月12日発行号

カーナビ用データ販売が大幅増

住宅地図メーカーの㈱ゼンリン(北九州市戸畑区中原新町、髙山善司社長)の2024年3月期連結決算は、売上高が前年同期比4・1%増の613億3500万円、経常利益が同2・1%減の20億6000万円となった。
IoT関連におけう受託案件の反動減などがあったものの、オートモーティブ関連において自動車生産の持ち直しを背景にカーナビゲーション用データの販売が大幅に増加。官公庁向けの住宅地図データの提供や受託案件も堅調に推移した。費用面では増収の伴う売り上げ原価や位置情報の精度向上のための地図データベース整備費用などが増加。賃上げの影響などもあり、営業費用が増加した。
今期はストックビジネスの拡大や価格改定による増収効果に加えて、オートモーティブ関連も堅調に推移すると想定しており、売上高が前年同期比4・8%増の643億円、経常利益が同79・6%増の37億円を見込んでいる。