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売上高は14・5%増の130億8300万円 トランスジェニック


週刊経済2024年6月5日発行号

投資・コンサル事業が好調

創薬支援事業などを手掛ける㈱トランスジェニック(福岡市中央区天神2丁目、福永健司社長)の2024年3月期連結決算は、売上高が前期比14・5%増の130億8300万円、経常利益が45・6%減の1億800万円で増収減益だった。
創薬支援事業では、子会社である新薬リサーチセンターの非臨床試験受託事業を安評センターへ集約する過程で、動物実験施設の稼働を停止したことが影響し、新薬リサーチセンターの売上高は減少した。一方で、安評センターは、海外からの好調な受託獲得を背景に売り上げが増加。より高収益な事業体への変換を図り、新規サービスの導入や既存サービスの即戦力になる人員を補強したほか、施設の拡充を積極的に進めたため、これらの先行投資にかかる営業費用が生じ増収減益。セグメントの売上高は17・3%増の23億1800万円だった。
投資・コンサルティング事業では、㈱TGMの大型受注案件が完了したほか、そのほかの子会社でも販売価格の改定と営業力の強化を進めたことで、売上高は前期比17・3%増の107億7200万円と大幅な増収。セグメント利益も162・4%増の4億3000万円と大幅に増加した。
今期の業績予想は、売上高は前期比3・2%増の135億円、経常利益は130・8%増の2億5000万円、当期純利益は1億円で増収増益を見込む。