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売上高は14・2%減の56億6900万円 日本タングステン中間期


週刊経済2023年12月26日発行号

通期は110億円見込む

タングステン、モリブデンメーカーの日本タングステン㈱(福岡市博多区美野島1丁目、後藤信志社長)の2024年3月期中間連結決算は、売上高が前年同期比14・2%減の56億6900万円、経常利益は同39・5%減の4億5700万円で減収減益だった。
産業用機器・部品市場は、第1四半期に納期が集中したことで増収となったが、半導体・電子部品市場でこの数年活発だったデータセンターの投資が一服し注力商品のハードディスクドライブの在庫調整が想定よりも長期化していることから大幅な減収となった。損益面は在庫調整や賃上げに伴う人件費の増加、生産性向上に向けた設備更新による原価償却費の増加などで営業利益は52・0%減の2億8900万円となった。
通期も在庫解消に期間を要するとして売上高は13%減の110億円、経常利益は60・1%減の4億9000万円で減収減益を見込む。