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売上高は12・2%増の135億1500万円 昭和鉄工3月期


週刊経済2024年6月12日発行号

経常利益は前期比14・8倍

熱源・空調機器などを製造する昭和鉄工㈱(糟屋郡宇美町、日野宏昭社長)の2024年3月期連結決算は、売上高が前期比12・2%増の135億1500万円、経常利益が約14・8倍の8億3200万円で増収増益だった。
主要顧客の在庫調整が進み鋳造品の需要が増加した素形材加工事業の部門売上高が17・1%増、有料サービスが好調に推移したサービスエンジニアリング事業の部門売上高が16・1%増と、8・9%増の部門売上高だった機器装置事業含め、全セグメントで前期を上回り、増収。利益面は、原材料価格の高騰に対応した適正な売価の設定や、製造工程の見直しによる原価低減や経費削減、投資有価証券の売却益などで大幅な増益に繋がった。営業利益は6億6200万円(前期は6300万円の赤字)、当期純利益は約13・4倍の10億4800万円。
24年3月期から26年3月期までの3カ年における中期経営計画で「事業運営と管理運営の抜本的見直し(データドリブン経営)」、「組織風土改革と自律人財の育成(人財第一主義経営)」、「ライフサイクル型事業の推進」、「サステナブル新商品の創出」を重点課題として取り組む同社の25年3月期は、売上高が前期比2・1%増の138億円、経常利益は物価上昇や設備投資による償却費の負担増などで6・3%減の7億8000万円を見込んでいる。