NEWS

在宅医療支援のon callに出資 FVP


週刊経済2024年1月23日発行号

対応想定患者数を5千人から30万人に

㈱ふくおかFG傘下の㈱FFGベンチャービジネスパートナーズ(FVP、福岡市中央区天神2丁目、吉田泰彦社長)は運営するファンドを通じて、在宅医療機関向けオンコール代行サービスを提供している㈱on call(東京都新宿区、符毅欣社長)に出資した。
FVPのほか計5社による同社への1億5千万円の第三者割当増資。同社ではサービス対象エリアを東京23区から首都圏エリア(神奈川県・埼玉県・千葉県)へ拡大するほか、往診最適化アプリシステムの開発に投資し、対応想定患者数を2023年11月時点の5千人から30万人を目指す。
同社は2021年4月設立。在宅医療の社会的ニーズが高まる中、医療現場では人材不足が課題となっているが、同社のサービスは在宅患者がかかりつけの医院に入電があった際、同社に情報が共有され、大きな病院に所属する若手医師とディレクター(看護師・救急救命士)で組成した2人体制の往診対応チームが対応する仕組み。FVPでは「在宅医療現場の人材不足という社会課題解決に真摯に取り組まれる同社に共感して出資した。持続可能な在宅医療提供体制の実現のため、FFGのネットワークを通じて支援していきたい」と話している。