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国連世界観光機構の観光教育国際認証を取得 九州産業大学
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週刊経済2024年6月12日発行号
国内4年制大学では4例目
九州産業大学(福岡市東区松香台2丁目、北島己佐吉学長)は5月31日、同大学地域共創学部観光学科が国連世界観光機構(UNWTO)関連機関のUNWTOアカデミー(本部:スペイン)から観光教育機関に対する国際認証制度「TedQual(テッドコール:Tourism Education Qualityの略)」認定を取得したことを明らかにした。
テッドコールは観光学教育および研究プログラムの質の向上を目的に、観光学プログラムを持つ国内外の著名な大学や教育機関が認証を受けている制度。同認証を取得した国内の4年制大学では和歌山大学、立命館アジア太平洋大学、大阪観光大学に続いて4例目となる。
九州産業大学では1999年に九州で初めて観光分野の学科を開設。2018年4月、同大学地域共創学部新設に伴い、観光学科を再編した。以降、教育プログラムの改善と充実を図るなど、観光業界向け人材を育成してきた。2023年には目的意識の高い学生を対象に、より専門的な教育を行う「アドバンストプログラム」を新設。文部科学省「令和4年度成長分野における即戦力人材輩出に向けたリカレント教育推進事業」に採択され、観光に特化したリカレント教育「次世代観光マネジメントリーダー育成プログラム」を実施したほか、観光庁「令和5年度ポストコロナ時代における観光人材育成事業」に採択され、「観光地経営人材育成プログラム」を実施してきた。
また、①50社以上の観光業界企業と教育的連携した観光インターンシップの実施②韓国や台湾、ハワイなどグローバルな観光人材育成のための海外研修教育プログラムとハワイ大学ウエストオアフ校との観光学科提携③語学検定・国内旅行業務取扱管理者資格取得を目指す塾「NOMAD塾」を観光学科内に設置④産学連携による実践型人材育成教育⑤地域交流を通じて問題解決力や提案力を身に付けるための体験学習「PBL教育」を実施するなど、一連の取り組みが評価された。同認証を取得したことで、「今後、学科内にテッドコール委員会を設置し、カリキュラムの改善と質の向上を図るほか、教職員の意識向上や積極的な国際対応など学内基盤の改善、グローバルネットワークへの参加機会の拡大、国際産業界・公的機関との連携機会の拡大など、観光人材を目指す学生のアイデンティティの育成に期待できる(牧一郎地域共創学部観光学科教授)」と話している。
UNWTOは1975年、観光分野における主導的な国際機関として設立。2003年には国連専門機関となり、観光を通じて豊かな社会の実現と経済成長、持続可能な観光の開発推進を支援している。