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ロボット機器開発のキックロボティクスと共同開発 リックス
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週刊経済2024年2月06日発行号
さまざまな形状をつかめる「柔軟指」
機械商社のリックス㈱(福岡市博多区山王1丁目、安井卓社長)は1月、産業用ロボットに関する機器研究・開発のKIQ Robotics㈱(キックロボティクス・北九州市、滝本隆社長)とロボットハンドツール「柔軟指」の共同開発を開始した。
「柔軟指」は、3Dプリンターで作ったラティス構造(枝状に分かれた格子が周期的に並んだ構造)の樹脂に柔軟性を持たせたロボットのハンドツールで、KIQ Roboticsが開発している製品。ロボットなどのチャックツメに柔軟指を取り付けることで、指で優しく包み込むように対象物を安定して持つことができる。さまざまな形状をつかめるため、ツールチェンジの工数も削減ができる。
リックスは長期経営計画「LV2030」において、顧客や仕入れ先、大学、ベンチャー企業などと協力してソリューションを創り上げる「協創」をキーワードに掲げており、新製品開発などを推進している。今回の共同開発によって、KIQ Roboticsの産業用ロボットに関する研究・開発・技術力と、リックスの鉄鋼や自動車、電子、半導体など幅広い産業界の知見・営業力を掛け合わせ、従来品以上に産業界に貢献できる製品を目指す。リックスでは「幅広い業界とのつながりや、顧客先の工場現場に入って声を聞く営業体制を生かし、ニーズを拾う役割を担いたい。自動車業界をはじめ、さまざまな業界向けに提案していく」と話している。