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タイ・バンコクに「CROOM」ブランドのホテル 西日本鉄道


週刊経済2023年12月5日発行号

海外初出店、来年夏に開業

西日本鉄道㈱(福岡市博多区博多駅前3丁目、林田浩一社長)は11月10日、タイ・バンコクに建設しているホテルの名称を「西鉄ホテル クルーム バンコク シーロム」に決定し、来年夏に開業すると発表した。「CROOM」ブランドのホテルは海外初出店。
同ホテルはタイ・バンコクのシーロム地区の中心部に位置し、BTS(高架鉄道)サラデーン駅から徒歩1分、MRT(地下鉄)シーロム駅から徒歩5分と交通アクセスに優れた立地。周囲は日系企業が多数進出するタイ国内有数のビジネス街で出張利用などが見込めるほか、繁華街にも近接していることから観光需要も見込めるエリアという。2020年5月にはスクンビット地区に「ソラリア西鉄ホテルバンコク」を開業しており、今回の「CROOM」ブランドでの新規出店でさらなる顧客層の拡大を図る。
同ホテルは敷地面積が2114㎡。建物は鉄筋コンクリート造りの地上8階・地下1階建てで、延べ床面積が1万32㎡。1階がフロントロビー、ラウンジ、2~8階が客室(3、4階の一部はジム)、地下1階が朝食会場、ミーティングルーム。客室はダブル(133室)とツイン(21室)をメインに6タイプ全172室を計画。キッチンや洗濯乾燥機などを備えたステイルーム(18室)も用意し、中長期の連泊需要にも対応する。ダブルとステイルームはすべてワークスペースを設ける。朝食会場は、朝食時間帯以外はラウンジとして利用できるほか、コンセントが利用できるカウンター席やテレビモニター付きのミーティングルームも設置し、多目的に利用できる。 運営はソラリア西鉄ホテルバンコクを運営するNNRホテルズ インターナショナル(タイランド)社(長﨑精治社長)が担う。

26年度冬、大阪市に「SOLARIA」ブランドのホテル

また、同社は同日、大阪市中央区本町4丁目に「ソラリア西鉄ホテル大阪本町(仮称)」を2026年度冬をめどに開業すると発表した。
同ホテルは大成建設㈱が開発する「本町四丁目プロジェクト(仮称)」の中層棟のホテル部分を賃借し出店するもの。京都市中京区の鴨川沿いに建つ「ソラリア西鉄ホテル京都プレミア-三条鴨川-」に続く、「SOLARIA」ブランドの関西地区2店舗目。計画地は、大阪市の中心部を南北に縦断し大阪のシンボルストリートである御堂筋に面し、大阪メトロ御堂筋線、四つ橋線、中央線の結節点である「本町駅」直結の好立地。中央線は大阪万博の開催地である夢洲までの延伸が2024年度に予定されており、関西圏における観光やグローバルビジネスの拠点としても高い交通利便性を有することから、ビジネス客や観光客、インバウンドの宿泊需要を見込む。
地上13階・地下1階建てのホテルは、4~13階にダブル・ツインのほか、トリプルやミニキッチン・洗濯乾燥機などを備えた客室などさまざまなニーズに対応した9タイプ全209室の客室を計画。1階はエントランスで、2階には宿泊客向けの朝食会場を兼ねたレストランを配置し、3階にはフロントやロビー、ラウンジのほか、フィットネスジムを併設する。客室やレストランの詳細については、決まり次第発表する。運営は㈱西鉄ホテルズ(福岡市中央区、豊福辰也社長)が担う。
同社ホテルグループでは現在、国内に18店舗、海外に4店舗のホテルを展開しており、今後も国内外のビジネス・観光需要が高いエリアにホテルを出店し、収益基盤の拡大や西鉄ブランドの価値向上を目指す。