INTERVIEW
平昌冬季五輪開催迫る 韓国・江原道をめぐる旅(1)
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8月24日から3日間、韓国観光公社主催の「平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック開催地・江原道(カンウォンド)視察ツアー」に参加した。
2018年2月に開幕する平昌冬季オリンピック競技大会に向け機運が高まる韓国。
その開催地となる平昌郡、江陵(カンヌン)市、旌善(チョンソン)郡の3地域が属している江原道を訪れ、オリンピック会場をはじめ自然豊かな観光地を巡った。
江原道は、人口156万人、1万6873k㎡の面積を有する韓国で2番目に広い地域。
国内観光客数1位で、避暑地やリゾートとして人気を誇る。韓流ドラマブームの起爆剤となった「冬のソナタ」ほかドラマ等のロケ地としても多く使用されている。
今回のツアーの航路は、2016年12月から運航を開始した北九州空港―襄陽国際空港を結ぶ「コリアエクスプレスエア」。
まず訪れたのは、襄陽郡の洛山寺(ナクサンサ)。
671年に建立し、1300年の歴史を持つ寺院。新羅時代の僧侶・義湘大師が建てたもので、寺の中には七重石塔や銅鐘、虹霓門などの文化財がある。
三十三観音聖地の一つで、珍しく海が見える寺院として日の出の名所としても知られる。
昼食は、松茸料理専門店「ソンイゴル」へ。
襄陽は韓国随一の松茸の産地。特に人気店の同店では、年間を通して炊き込みご飯や鍋料理を提供しており、松茸のプルコギや鍋、釜飯、あんかけなどが人気メニュー。
外国人対応の松茸狩り体験も実施されている。
続いて、江陵市へ移動。
5千ウォン札の肖像画であり、栗谷李珥(ユルゴクイイ)と、その母であり5万ウォン札の肖像画・申師任堂(シンサイムダン)の生家である烏竹軒(オジュッコン)を訪れた。
朝鮮性理学における思想家・哲学者であり政治家として活躍した栗谷李珥と詩、絵画、書道、刺繍などに優れた芸術家であった申師任堂の生前の生活に触れることができる。
また、烏竹軒(オジュッコン)近隣には、オープンしたばかりの江陵烏竹韓屋村が広がる。
韓国の伝統的な工法で建設された宿泊施設で、伝統韓屋(ハノク)と現代式の便宜施設が調和していた。訪れた日も、すでに満室という人気ぶり。オリンピックの観客の宿泊利用としてだけでなく、観光地としての活性化への貢献が期待されている。
昼下がりに訪れたのは、安木(アンモッ)海岸コーヒー通り。
美しい海岸沿いに20店以上のカフェが立ち並び、これまでの歴史的観光地とのギャップに驚く。若者の姿が多く見られ、福岡の糸島のような雰囲気が印象的だ。