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UJグループ〈(株)ウシジマ、(株)モリティス、(株)スマートトラック、㈱ウシパーツ〉
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新工場を稼働、業界の変化見据えた事業展開で飛躍
(写真左上)ウシパーツの部品倉庫兼解体工場
(右上)モリティスの整備工場2棟が並ぶ
(下段)左から、2万3000㎡の広大な敷地。モリティス整備工場内。工場内は冷暖房完備
トラックの車両・パーツ類の販売、買取を中心に、付随する業務の手続きや整備、修理、レッカー、レンタカーなど総合サービスを展開するUJグループ。物流業界の変化に柔軟に対応し、リース事業など新事業を打ち出してきた。八女郡広川町に建設していた新工場が完成するなど、拠点の機能強化を進めている。
八女郡広川町の新工場が完成、拠点機能強化へ
トラックの販売やレンタルサービスなどを展開するUJグループは、近年拠点の機能強化を進めている。
八女郡広川町の広川インターチェンジそばに約11億円かけ建設していた新工場が2020年3月に完成した。新工場には、中核会社のウシジマが展開してきたトラック部品販売事業の「ウシパーツ」と、トラック車両整備の㈱モリティスの機能を集約。敷地面積は約2万3000㎡で、敷地内にはモリティスの整備工場を2棟と、ウシパーツの部品倉庫兼解体工場を1棟建設した。モリティス用の整備工場はトラック16台が同時に整備可能で、作業効率も大きく向上する。また、20年1月には、工場の完成を見据えて「ウシパーツ」事業部を法人化しており、今後部品販売分野をさらに強化していく考えだ。
一方、ウシジマのトラックレンタル事業「UJレンタル」の福岡インター店(福岡市東区)も車両ヤードを拡張し、3月に工事が完了した。牛島社長は「商品の配送量が、季節や注文の状況で変動する企業などは、繁忙期に合わせてレンタルトラックを活用するといった需要が高まっている」と運送業界の変化を分析。レンタル用車両なども増強し、さらなる事業強化を図っていく。
(写真上)モリティスの事務所(左下)仮眠室も完備 (右下)ウシパーツの事務所(上)と休憩室(下) |
働きやすい職場環境を追求
「会社の成長には、会社の未来を一緒に考え、行動してくれる人材が必要」と採用への想いを話す牛島社長。同グループでは、近年で社内の勤務環境の整備を進めてきた。
18年1月にはウシジマの本社を八女市立花町から八女インターチェンジそばに新築移転。事務所は一流デザイナーのオフィス家具を取り入れるなどスタイリッシュな空間にこだわり、カフェスペースも設置するなど従業員が働きやすい環境を意識している。
また、新工場の完成で、福岡にあるメイン拠点の本社、工場、店舗すべてが高速道路のインターチェンジそばという立地になった。その背景には、輸送の効率化はもちろん、従業員の通勤の利便性を高めようという狙いもある。「働きやすい環境づくりで、新しい人材の受け入れ体制は整った。若い人材を積極的に採用していきたい」と話す。
売上高急成長、レンタル事業を関東に拡大
同グループでは、17年から、トラック買い取り・販売の部門を「ウシトラ」、レンタル部門を「UJレンタル」、部品販売部門を「ウシパーツ」とブランドを明確化。また、19年2月には㈱牛島自動車を㈱ウシジマに社名変更し、ブランド名、社名共に浸透を図っていく考えだ。
経営面は、主力のウシトラが好調であることに加え、UJレンタルと17年4月に設立したリース事業の㈱スマートトラックが伸びており、18年12月期には、グループ年商が前年比約50%増となる50億円を突破した。今後の展開について、「トラックレンタルやリースの事業を、関東を中心とした都市部に展開していく。運送業界の変化に柔軟に対応しながら、常に新しいチャレンジを続けていきたい」と牛島社長。進化を続けるUJグループの挑戦は、まだまだ続きそうだ。
牛島 豊晴 社長 うしじま・とよはる/八女市出身。1983年2月16日生まれの37歳。九州産業大学経営学部卒。15年に東京三菱ふそう自動車販売㈱(現、三菱ふそうトラック・バス㈱入社。その後、家業の同社に2009年入社。10年4月に専務取締役。16年4月から現職 |
採用情報
募集職種/営業職、事務職、技術職
応募資格/大学卒、高校卒、専門学校卒
採用実績/2020年度4人
採用予定/5人
問合せ先/TEL.0943-24-1126
担当/橋村、松岡
(ふくおか経済EX2020年)