FEATURE
JA三井リース九州(株)
Tag:
親会社の九州地区事業を承継、総合リース業としてさらなる進化
この4月、親会社であるJA三井リース㈱の九州エリアの事業を承継し新たな事業運営体制の下、九州に根差した総合リース会社としてさらなる飛躍を期すJA三井リース九州㈱。JA関連事業の強化とともに地域に密着した法人向けサービスの一層の充実を図る。
九州エリアでの業務効率化、営業推進の強化を図る
今年4月1日付で親会社のJA三井リース㈱(東京都中央区、古谷周三社長)の九州地区における事業を分割吸収した。これまでJA三井リース九州営業本部が担当していたJA関連および法人向けの業務を引き継ぐことで、グループの九州エリアでの業務集約化、営業推進の強化、効率的かつ最適な事業運営体制の確立を目指す。小野武彦社長は「九州エリアの業務を集約化することで、お客さまの窓口は一本化され、業務効率化とともに、より一層の地域密着が図れる。さらに両社のノウハウを補完し合うことでJA関連業務の強化とともに、地域の中小企業向けサービスも充実していきたい」と新体制に向けての抱負を語る。
遊休不動産活用(左)、メディカルサポート(右)
昨年4月に社名変更
同社は1982年にセントラルファイナンス、東海銀行(現三菱東京UFJ銀行)、西日本銀行(現西日本シティ銀行)を主な株主に割賦販売の㈱セントラルファイナンス西日本として設立した。その後、金融サービスを機軸に、様々なソリューションを付加した総合リース業へと事業を拡大、社名も㈱西日本総合リースに変更した。2002年には三井物産㈱を中核とする三井グループに強いネットワークをもつ三井リース事業㈱のグループ会社に。さらに2008年には三井リース事業が農協系の協同リース㈱と経営統合してJA三井リースとなり、同社のグループ企業としてさらなる進化を遂げる。そして昨年4月、現在の「JA三井リース九州㈱」に社名を変更して、グループとしての一体感を高めるとともに、九州に根差したリース会社として日本全国、さらには海外ネットワークを活用して顧客の事業展開をサポートする体制が整った。
資本金は7億5,000万円。これまで北部九州を主要エリアに取引先は4500社を数え、建設機械や工作機械、トラック、商業設備、医療機器などの動産のほか、不動産では土地・建物の賃貸、ファイナンスを手がける総合リース業として、九州トップクラスの営業収益、営業資産(賃貸資産)を誇る。
そして今回、グループ事業体制の再編に伴い、沖縄も含めた九州全域での事業展開を再構築。これまでの取引先は九州、とりわけ福岡の一般企業が中心だったが、JA三井リースではJA関連の系統組織や農家向け、さらにはそのコラボレーションとしての食農連携に注力しており、両社の持ち味をうまく結び付けた新たなビジネスモデルの可能性も広がる。小野社長は「大きな時代の流れであるICTやIoTの活用により、様々なビジネスのあり方が激変していく中、これまでのカテゴリーを越えた形態の事業に、ファイナンスを含めた提案をし、より広い分野・商流、新たなお客さまの開拓にも挑む。そして場合によっては、当社自らでこれらを実行していくことも選択肢の一つになってくる」と新たなチャレンジに意欲を見せる。
小野 武彦 社長
|
【DATA】
所在地/〒812-0027 福岡市博多区下川端町2-1 博多座・西銀ビル
T E L/092-263-1300㈹
F A X/092-263-1310
設 立/1982年7月
資本金/7億5,000万円
事業内容/ 機械設備等各種物品のリース、割賦及 びファイナンス事業、各事業に関する サービス等
従業員/約140人(2019年4月現在)
出 先/( 営業部)北九州(支店)久留米、大分、 熊本(営業所)7カ所
U R L/https://www.jamitsuilease-kyushu.co.jp
(ふくおか経済EX2019年)