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五洋食品産業
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舛田 圭良
五洋食品産業㈱ 社長
ますだ・けいすけ／福岡市東区出身、1969年1月9日生まれの37歳、九州大学農学部卒。卒業後93年日野自動車に入社、レース用エンジン・環境対策エンジンの設計開発を通じ製造業の基礎を学んだ後、98年1月同社に入社。工場勤務、工場長、取締役専務、代表取締役副社長を経て、今年６月社長に就任。趣味はモータースポーツ
技術力の高い冷凍洋菓子メーカーを目指す
６月に就任した舛田圭良社長を筆頭とする新体制のもと、今年で３２期目を迎えた五洋食品産業㈱。現在、独自の冷凍技術で全国の生協やレストラン、ホテルにオリジナルのケーキを提供している同社は、１９７５年、チーズの加工業として創業。食文化の多様化とともに冷凍技術を駆使した洋菓子メーカーへと成長を遂げてきた。一時、経営状態が厳しくなったものの、品質管理、組織の改善に全力で取り組み、０５年８月、「ＩＳＯ９００１」を取得。商品そのものの品質だけではなく「会社」の品質の向上を図り、０５年度決算は増収増益。今期も好調なスタートを切った。
これまでレストランやホテルなど外食産業向けの商品を中心に手掛けてきたが、本格的に「中食産業」に注目した商品づくりを開始。「デフレにより生き方・考え方などライフスタイルが大きく変化した。これに対応し、『健康』・『機能』を新たにプラスした新商品の開発が必要」と、栄養価の高い野菜や果物などの素材を使った洋菓子の研究開発に着手している。
また、同社は３年後をめどに工場の移転拡張を計画。将来的に、産学連携や株式公開も視野に入れた取り組みに力を入れる。「製造業は研究開発、技術力が命。そのすばらしさ・底力を世界にアピールできるよう日夜取り組み、小手先ではない本当のメーカーを目指す」と力強く語る同社の今後に期待したい。
DATA
所在地／福岡市博多区東那珂2-20-5
TEL／092-471-6451
設立／1975年6月
資本金／4,000万円
事業内容／冷凍洋菓子の製造、チーズの加工、冷凍ピザの製造
従業員数／80人（パート・アルバイト含む）
年商／9億7,000万円（06年5月期）
（ふくおか経済2006年11月号FACE）