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ふくおか経済EX 2018

(株)NTTドコモ 九州支社


中期戦略2020「beyond宣言」で新たな価値の協創を実現

昨年、設立25周年を機に新たな中期戦略2020「beyond宣言」がスタートした。従来の通信市場の枠を超えた新たな市場での競争が加速する中、NTTドコモは来るべき5Gネットワークの世界を見据え、様々なパートナーとのコラボレーションにより、新たな価値の協創の実現をめざす。

中期戦略2020「beyond宣言」を策定

昨年7月に設立25周年を迎えたNTTドコモ。顧客ニーズに対応したアセット(資産)と企業や自治体など様々なパートナーとのコラボレーションを進化させ、新たな付加価値を協創する「+d」を軸に、「通信事業の強化」「スマートライフ領域の発展」を両輪とした取り組みを進めている。そして来るべき5Gネットワークの世界を見据え、新たな中期戦略2020「beyond宣言」を策定した。「マーケットリーダー」、「スタイル革新」、「安心快適サポート」、「産業創出」、「ソリューション協創」、「パートナー商流拡大」の6つの宣言を柱としたもので、「新しい体験価値」を提供するとともに、パートナーとの新たな価値の協創の実現をめざす。

自治体や企業との様々なコラボレーションが具体化

移動通信業界ではAIやIoT、ドローン、ビッグデータ等の技術の発展に加え、異業種から参入した新たなプレーヤーとの競争・協業などが活発化し、従来の通信市場の枠を超えた新たな市場での競争が加速している。その中で、ドコモは5G(第5世代移動通信方式)の新たな利用シーン創出に向けて様々な実証実験やトライアル施策を発信している。この3月には災害対応や消防対策などの利用シーンを想定し、4Kカメラ搭載の有線給電ドローンと5G機器を用いたリアルタイム4K映像のデモンストレーションを九州で初めて熊本県阿蘇市で実施。また、世界遺産である沖ノ島で撮影、制作した8Kのバーチャルリアリティー(VR)提供、AIを活用したタクシーの需要予測(福岡市)やバス運行(沖縄県)の実証実験など枚挙にいとまがない。全国的にも注目される九州エリア。地方創生をキーワードに「九州発」のプロジェクトをこれまで以上に全国に発信していく。そして「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」に参加する企業とともに、5Gを活用した様々な利用シーン創出やソリューションの実現をめざす。

AIタクシーのタブレット端末画面
防災訓練で移動基地局にアンテナを設置

災害対策、復旧活動にも注力

通信会社として災害対策や復旧活動の取り組みも見逃せない。実際、九州では2016年に熊本地震、昨夏は九州北部豪雨、毎年襲来する大型台風など、様々な大型自然災害が発生した。ドコモでは日頃からグループだけでなく自衛隊や海上保安庁などと共同で実践的な訓練を実施。可搬型基地局や移動基地局車による通信エリア救済や伝送路復旧措置等の実践訓練は、実際に迅速な復旧作業や避難所支援等に活かされた。
人と人とを結ぶ通信・コミュニケーションを確保するという「通信事業者」としての“使命”を果たすことはもちろん、「beyond宣言」の実行によって事業構造を革新し、社会的課題の解決に貢献するドコモ。生活を便利で豊かにするスマートライフの実現をめざす。

 

【DATA】
㈱NTTドコモ九州支社
所在地/〒810-0004 福岡市中央区渡辺通2-6-1
TEL/092-717-5511㈹
FAX/092-717-5713

㈱NTTドコモ
所在地/〒100-6150 東京都千代田区永田町2-11-1
TEL/03-5156-1111(代)
設立/1991年8月
資本金/9,496億7,950万円(17年3月31日現在)
事業内容/携帯電話事業など
年商/4兆5,845億円(17年3月期)
代表者/吉澤和弘
従業員/7,609人(2017年3月31日現在)
URL/https://www.nttdocomo.co.jp

(ふくおか経済EX2018年)