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(株)東武住販
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住宅再生によるエコモデル創造で地域の未来づくりに貢献
「エコモデル創造企業」として、中古戸建住宅の再販事業で成長を続ける㈱東武住販。空き家増加が大きな社会問題となる中、住宅再生と流通促進に取り組むビジネスモデルが一層の注目を集めており、人と環境に優しい暮らしづくりで社会に貢献している。
ドミナント戦略で店舗ネットワークを拡大
創業以来、中古住宅の売買仲介を通して住宅再生に関するノウハウを積み重ね、2009年からは中古住宅を買い取ってリフォームし、再販する事業を主力に成長を続けてきた。2014年5月にはジャスダックと福岡証券取引所Q-Boardに重複上場を果たし、16年に博多駅と直結するJRJP博多ビルに福岡支社を開設。この2月には福岡県内10店目、全体で19店目となる「苅田店」をオープン、ドミナント戦略による店舗展開で着々とマーケットを拡大している。
公平な人事評価とワークライフバランス構築
16年6月には人事評価制度を改定。全社員の給与水準を1割超引き上げるとともに、役職に加えて非管理職から管理職まで新等級体系を設定し、「公平な人事評価」のもとで仕事に励める環境を整備した。これにより、昇格のために何が課題なのか、上司と面談して明確な指導を受けることができ、等級で次の役職への段階が見えることもモチベーションの向上につながっている。また、数字だけでなく、マネジメントや人材育成などソフト面での貢献に対しても的確に評価することで、企業全体の底上げも図る。
人材育成に関しては、新入社員の入社後3カ月間研修を実施。不動産の基礎研修のほか、先輩社員とともに業務にあたる実務研修によってきめ細かく教育している。一方でワークライフバランスにおいても、4日連続のリフレッシュ休暇を取得するようキャンペーンを推進。残業に関しても一定水準を超えた場合に取締役会へ報告しているほか、実際の勤務時間との不一致がないかを確認しており、過剰な労働負担の発生を防いでいる。また、産休後の復職率は100%で、子育てしながら働ける環境が構築されている。
マスコット「ホービス」とともにさらなる飛躍へ
17年9月には20年5月期に向けた第一次中期経営計画を発表。主力事業領域である中古住宅再販のさらなる拡大と、経営基盤のさらなる強化を両輪に並行推進することで堅実・健全な企業成長路線を進んでいく方針だ。そのうえで、営業人員100人体制の実現による営業体制強化、毎期2店以上の出店による店舗ネットワーク拡大、社内外の研修充実による人材育成、東証2部以上及び福岡証券取引所の本則市場へのステップアップを視野に入れたコーポレートガバナンス体制の整備を4つの重点成長基盤として位置付けている。
売上高に関しては17年5月期決算において当初計画より前倒しで60億円を突破しており、今期も中間期時点で前年を上回るペースで中古住宅再販件数が伸長。20年5月期には買い取り再販500件で、売上高78億円、経常利益7億4,000万円を計画している。
昨夏には首が360度回るフクロウをモチーフに、その特性のような「四方八方への目配り・気配りができる企業であるように」との思いが込められたマスコットキャラクター「ホービス」が誕生。さらなる飛躍に向けて上昇気流に乗っていく。
荻野 利浩 社長 おぎの・としひろ/下関市出身。1953年8月3日生まれの64歳。県立福岡工業高校卒。神奈川県の不動産会社に勤務後、31歳で下関に帰郷。84年9月に現在の㈱東武住販を設立し社長に就任。2009年に福岡証券取引所の九州IPO挑戦隊に第1期生として入会し、2014年5月22日、ジャスダックと福岡証券取引所Q-Boardに重複上場を果たした。著書に自叙伝「積小為大~我が人生の回想~」 写真右はマスコットキャラクター「ホービス」 |
【DATA】
所在地/〒750-0014 下関市岬之町11-46
TEL/083-222-1111
FAX/083-222-4447
福岡支社/〒812-0012 福岡市博多区博多駅中央街8-1 JRJP博多ビル9F
創業/1984年9月
設立/1989年8月
資本金/3億288万円
事業内容/不動産売買・賃貸事業、不動産関連事業、介護福祉事業など
年商/61億800万円(17年5月期)
従業員/125人
出先/福岡、山口、佐賀、大分、広島で19店
URL/https://www.toubu.co.jp/
【採用情報】
募集職種/不動産営業職、事務職
応募資格/高校卒、大学卒
採用実績/2018年度7人
採用予定/5人
年間休日/105日
問合せ先/ホームページ問い合わせフォームより
担 当/原
(ふくおか経済EX2018年)