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(株)大井不動産
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売買仲介、賃貸管理を軸に業績好調を維持
井川 信治 社長(右) いかわ・しんじ/1957年8月10日生まれの65歳、愛媛県四国中央市出身、青山学院大学中退、1980年大井不動産入社、2009年同社社長 井川 陽介 専務(左) いかわ・ようすけ/1981年2月13日生まれの42歳、福岡市出身、日本大学卒、2009年大井不動産入社、2020年同社専務取締役 |
22年度は前期並みに堅調
今年3月までの前期2022年度の業況は、大幅に伸びた21年度と同水準で堅調に推移した。
売買仲介は、約2倍の伸びとなった21年度並みの数字をキープした。取引件数も順調で、さらに不動産価格の高止まりもあって、売買単価も上昇傾向が続いているという。
賃貸管理については、年間約500戸と大幅に伸びた21年度をさらに上回る約600戸が増加、現在の管理戸数は約5,500戸に上る。これについては既存オーナーからの他の物件の紹介などのリピート、また、自社やグループの㈱オー・エイチ・アイなどを含む売買仲介からの管理受託、加えて管理内容についての物件オーナーの評価など、複数の要素によって新規管理受託増につながっていると分析している。
賃貸仲介やコインパーキングも、コロナ禍の鎮静化に伴って回復基調にある。行動制限の緩和によって「人の動き」が戻ってきており、その動きとともに事業も活性化の兆しを見せつつあり、賃貸管理では新築物件3棟を受託、コインパーキングも、管理件数の増加に比例する形で底堅く増えてきているという。
リフォームは、入退去に伴う面も多く、その時々で増減する傾向にある。資材の高騰など工事原価が上がっていることもあり、前期はあまり伸びなかったが、長いスパンで見ると、こちらも管理件数が増えると基本的に数は増えていく形だ。またビル再販の関連会社、リメイクワークスは、前期に2棟を売却し、グループ全体の売り上げを押し上げている。
売買市場は今後も底堅い予測
今期の見通しで、売買仲介について井川社長は「読みづらい部分があり、前期は欠員も出たため、数字的には固めに見ている」が、「今のところ金融緩和が継続される方針のようなので、売買自体は底堅く推移するのでは」と予測している。
賃貸管理は、今期も新築3棟を受託する見込みで、前期並みの伸びを予想。リメイクワークスでは現在1棟を保有、今期は取得に力を入れる。
また引き続き、人員の増強も進める。「管理物件も増えているため、売買仲介だけでなく、管理も増強していきたい」考えで、人員の確保を現在の大きな課題に挙げている。
【DATA】
所在地/〒815-0083 福岡市南区高宮3-9-1
TEL/092-524-0111
FAX/092-522-4544
創業/1968年8月
資本金/8,000万円
事業内容/不動産仲介、不動産管理、プロパティ・マネジメント、資産コンサルティング、ビル企画、メンテナンスサービス、コイン駐車場運営、損害保険代理業
年商/10億7,300万円(2022年3月期)
従業員/81人(グループ合計)
関連会社/㈱オー・エイチ・アイ、㈱リメイクワークス、㈱クリーンマスター、㈱SEM保証、㈱ウォーターワークス、TOKアシストグループ
URL/http://www.ohi-f.com/
(ふくおか経済EX2023年)