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(株)大井不動産
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人員増強・組織固めをさらに推進
井川信治 社長(左)いかわ・しんじ/1957年8月10日生まれの64歳、愛媛県四国中央市出身、青山学院大学中退、1980年大井不動産入社、2009年同社社長 井川陽介 専務(右)いかわ・ようすけ/1981年2月13日生まれの41歳、福岡市出身、日本大学卒、2009年大井不動産入社、2020年同社専務取締役 |
大井不動産では、前期から新たな人材の採用を強化、各事業部門の充実を図っている。これまでに売買仲介部門で2人、資産管理部門で1人を増員しており、今後さらに資産管理で1人、賃貸管理で2人の採用を予定しているという。
21年度は10%超の増収見込み
今年3月までの2021年度の業況について、井川信治社長は「全般的に好調に推移した」と振り返る。
売買仲介は、賃貸住宅ビルの1棟売りなどが活発で前年実績の約2倍に伸びた。井川社長は「特に大きな物件はなかったが件数が増えた。新人2人も、入社前は賃貸管理の仕事で売買の経験はなかったが、数件の契約か取れている」と増員の効果を認めている。
「賃貸管理」について井川陽介専務は「管理も非常に戸数が伸びた。通常は年間200~300戸ほどの増加だが、21年度は500戸超の増加でほぼ倍増」と語る。これについては既存オーナーからの他の物件の紹介、またグループの㈱オー・エイチ・アイを含む売買仲介からの管理受託、加えて管理内容の満足度向上が新規管理受託増につながっているのではないかと考えている。
コロナ禍の影響を受けた「賃貸仲介」、「コインパーキング」も回復基調で、賃貸仲介は大きな変化ではないが20年度の緊急事態宣言のころよりも人の動きが活発化、コインパーキングはかなり復活しているという。また「リフォーム」は底堅い動きだが、工事原価が上昇しているため利益の維持が課題になっている。全社の売上高は前期比10%以上の伸びで、10億円台の水準となる見通しだ。
ビルを再販する関連会社のリメイクワークスは期中に物件を取得、新年度には売却する予定で、「その後、次を仕入れて動かしていく」考えだ。
今期も売買市場は好況を予測
新年度の見通しでは、売買仲介について「新築物件は材料費の高騰で価格も上がっている。それは中古物件への投資が増える要因にもなるため、今期も動きは続いていくのでは」と井川社長は予測。また賃貸管理に関しては「件数も増えるが、増員もあるので一時的には人的投資の状況が続く」として、人員の増強による組織固めを継続していく。
【DATA】
所在地/〒815-0083 福岡市南区高宮3-9-1
TEL/092-524-0111
FAX/092-522-4544
創 業/1968年8月
資本金/8,000万円
事業内容/不動産仲介、不動産管理、プロパティ・マネジメント、資産コンサルティング、ビル企画、メンテナンスサービス、コイン駐車場運営、損害保険代理業
年 商/9億5,700万円(2021年3月期)
従業員/80人(グループ合計)
関連会社/㈱オー・エイチ・アイ、㈱クリーンマスター、㈱SEM保証、㈱ウォーターワークス、TOKアシストグループ、㈱リメイクワークス
URL/http://www.ohi-f.com/
(ふくおか経済EX2022年)