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ふくおか経済EX 2019

(株)チヨダ


付加価値と総合力で企業ユニフォーム需要を開拓

長年の実績と確かな信頼で市場を開拓してきた企業ユニフォームの九州トップディーラー。近年はレンタル需要が伸びる中、加工、クリーニング、保管までを内製化した納入サービスでシェア拡大を図るとともに、オフィス全般に関わる付加価値サービスも展開するなど持続的成長への基盤づくりを進めている。

物流強化で増大するレンタル需要に対応

併設する物流機能を残したまま、6月までに「北九州支店」を北九州市小倉北区井堀から同市小倉南区北方に、「飯塚支店」を嘉麻市漆生から飯塚市片島の自社所有地にそれぞれ移す。ユニフォームのレンタル需要が伸びていることを背景に、ユニフォーム専用クローゼット(保管機能)を拡張するためで、移転後は事務所だったスペースをそれぞれ倉庫として活用する。同時に支店の移転先についても老朽化が進む建物を大幅にリニューアルし、施設としての利用価値を高めながら新たな営業基盤を構築する。
近年ホテルや、病院といった大口需要を中心に伸びているこのレンタルサービス。チヨダでは長年企業ユニフォーム総合商社として培ったノウハウとネットワークを生かした豊富な取扱商品に加え、クリーニングの集配、刺繍や補正などの加工業務、そして期間保管機能までの全てを内製化したワンストップサービスを確立しており、受注状況や納品履歴などがシステム化された一元管理体制のもと、ニーズに応じてフレキシブル、かつ迅速な納入を可能にしている。顧客にとってはユニフォームの管理・メンテナンスを一括してアウトソーシングでき、コスト削減効果、ユニフォームを悪用した転売や二次利用など企業のリスク対策としてのメリットもあることから、今後もさらなる伸びが見込まれている。

ロゴと電話番号でマーキングされた営業車(左)
本社スタッフ。中央左が山口剛弘常務、右が山口進社長(右)

北九州、久留米・佐賀エリアの営業強化

営業戦略として重点エリアと位置付けているのが北九州と筑後・佐賀地区。移転による機能拡張で今後の市場開拓が期待される北九州支店とともに、久留米支店も佐賀地区の営業担当者を増員するなど、広域化に向け体制面を増強している。
また納入する業種毎に専属の営業担当者を配置したサポート体制で新規開拓を強化しているほか、重要顧客のフォローについても専任の執行役員を置くなど、これまで以上にきめ細かな対応で良好な取引関係の維持に努めている。
「久留米・北九州、飯塚の合計売上高10億円突破が当面の目標。そこをクリアできれば全体の25億円が見えてくる。2021年の創業60周年を機に何としても達成し、以降の展開に弾みをつけたい」と山口社長は抱負を語る。

多角的視点で快適な職場環境づくりも提案

近年はユニフォームの納入事業にとどまらず、オフィス全般のコンサルティング事業にまでサービス領域を拡大している。
㈱チヨダネットワークでは、効率やコスト、環境など様々な観点から既存オフィスを再検証し、必要な事務機器等の手配も含め、社員が仕事しやすい最適なオフィス環境づくりをトータルでコーディネート。またオフィスやテナントはもちろん、会社が福利厚生として利用できる賃貸マンションや一軒家の紹介といった不動産仲介業も展開するなど、付加価値の高いサービスで、企業の快適な職場環境づくりをサポートしている。
ユニフォーム総合商社として九州ナンバーワンの規模と取引実績を誇るチヨダグループ。これからも持続的成長に向けた新たな収益基盤を確立しながら、「全ての働く人と企業」の満足を追求していく。

【DATA】
所在地/〒815-0032 福岡市南区塩原2-7-5
T E L/092-562-1221
F A X/092-562-2511
創 業/1961年8月
設 立/1972年10月
資本金/1,000万円
事業内容/ 企業ユニフォームの卸売、小売、レン タル
年 商/17億1,000円(18年7月期)
従業員/47人
出 先/( 支店)北九州、久留米、飯塚、(工房) 本社別館、春日
関連会社/ ㈱チヨダファクトリー、㈱チヨダネッ トワーク
U R L/http://www.chiyoda-jp.com/

(ふくおか経済EX2019年)