（株）スマイルホールディングス

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独自コイン上場で次世代ソーシャルコマース計画に弾み

「インターネットをもっと身近なものに」をコンセプトに、インターネット総合メディアサービスを展開する㈱スマイルホールディングス。昨年春に始動した次世代ソーシャルコマース「RELEASEプロジェクト」で発行した独自コインREL（レル）がこのほど、２つの海外仮想通貨（暗号資産）取引所に相次ぎ上場した。

ソーシャルメディアとｅコマース
融合した『RELEASEプロジェクト』

2004年にインターネット業界に参入し、ショッピングモールサイトをはじめ数々のサイト運営を手掛けてきた㈱スマイルホールディングス。創業者である金井龍男CEOが「これまでのインターネット事業の集大成」と位置付け、昨年春に始動したのが『RELEASE（リリース）プロジェクト』だ。
同社は、すでに2014年5月にソーシャルメディア『RELEASE』を開設。「みんなで作るニュースサイト」をコンセプトに、身近な情報をニュース記事としてアップできる斬新な発想が受けてユーザーを増やしてきた。『RELEASEプロジェクト』では、このRELEASEを改良し、ソーシャルメディア（SNS）とeコマース（ショッピング）の機能を融合し、独自の仮想通貨を流通させた次世代の「ソーシャルコマース」の提供を目指している。現在その提供に向け、ブロックチェーンとビッグデータ、AI（人工知能）といった3つの最先端技術を組み合わせたプラットフォームを構築中だ。

海外仮想通貨取引所「HotBit」の取引銘柄は240種類以上

2つの海外仮想通貨取引所に上場

この次世代ソーシャルコマースにおいて重要な役割を担うのが、独自の仮想通貨「RELEASEコイン（RELトークン・以下REL）」だ。新生RELEASEでは、ユーザーが良質で価値ある情報を投稿した場合や信頼できる情報を評価した場合、その双方に期限付きのポイント（REL）を付与。ユーザーは貯まったRELをプラットホーム内でサービス・スキル・商品などの購入に利用できる仕組みだ。
同社では昨年8月、台湾に「璃里素（リリース）股份有限公司」を設立。すでにプライベートセールも開始していたこのRELを、当初の計画通り、今年2月27日にイギリスを拠点とする「HotBit（ホットビット）」、3月7日にスイスの「P2P B2B（ピーツーピー ビーツービー）」の2つの海外仮想通貨（暗号資産）取引所に相次ぎ上場させた。
この上場実現によって、RELはホットビットでETH（イーサリアム）と交換して売買することができ、P2P B2BではETHやBTC（ビットコイン）、USドルと交換することや売買することが可能になった。さらにキャッシュレス決済が広がる中、日本や台湾をはじめ、世界の大手ポイント発行企業との提携により、RELを他のポイントと交換できるようにしていく。新生RELEASEのサービス開始を目前にRELの可能性は大きく広がっている。

急成長中の「P2P B2B」は１日の取引高が430億円超に上り、世界の仮想通貨取引所で10位にランク

ｅコマースでは農業や漁業に焦点

一方、インドの開発チームを中心にプラットホームの開発を進め、新生RELEASEは今年6月末をめどにβ版を公開する予定だ。eコマース分野では、「特に農業や漁業に焦点を当て、新鮮な野菜や果物、魚介類を売り手がその場で価格を決め、一般ユーザーに対し迅速に提供できる仕組みを構築し、RELを通じてそれらの物流に変革をもたらしたい」と語る金井CEO。自身の集大成と語る事業で、参入時に掲げた「インターネットをもっと身近なものに」という目的に一歩一歩近づいている。

【ＤＡＴＡ】
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創　　業／1997年3月（㈱スマイル通販設立）
設　　立／2010年4月（㈱スマイルHD設立）
資本金／1,000万円
事業内容／ グループ会社の統括と経営指導(持ち株会社)、インターネットメディア事業・広告事業、オンラインショッピングモール運営・システム開発（グループ）
従業員／16人（グループ）
関連会社／ ㈱スマイル通販、㈱スマイル検索隊、（台湾）璃里素股份有限公司
Ｕ Ｒ Ｌ／http://smile-hd.jp/

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募集職種／営業、Ｗｅｂデザイナー
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（ふくおか経済EX2019年）