FEATURE
（株）ジャパンネットワークグループ
Tag:
グループ一体で新たな成長ステージへ
「SoftBank」地場大手代理店の㈱ジャパンネットワークグループ（JNG）。携帯市場が飽和時代を迎え、代理店各社がしのぎを削る中、近年は「Y！mobile」とのデュアルショップの出店強化で拡大。昨年11月には本社を福岡市内に移し、通信を核にしたグループ会社との連携を図り、人材確保、育成、新事業への布石を打つ。
岐路を迎えた携帯ショップワイモバ出店加速
スマホ需要が一巡し、市場が飽和状態にある中、代理店ビジネスは大きく変わりつつある。新たなサービスを的確に説明できるといった要素で代理店がキャリアに選別される時代に突入し、代理店の淘汰が加速する中、契約獲得数西日本トップクラスを誇るJNGは拡大路線を突き進む。
3月、福岡市西区のウエストコート姪浜に出店した店舗は、ショップの統廃合、移転改装を進めるソフトバンクにおいて、九州で10年ぶりの新規出店となった。JNGが運営する既存店の前原、天神、西新に加え、新店の姪浜と地下鉄沿線でつながり、福岡西エリアを網羅した格好だ。
また、昨年11月には佐賀市本庄町に大型店を出店。売り場面積は約400㎡と同社最大規模。九州・沖縄全体においても有数の規模を誇る。入り口には用途に応じてキャリアやプランを案内するコンシェルジュを常駐させ、接客スペースはカウンターやテーブル。携帯アクセサリーも充実、すべり台やボールプールなどを完備した「プレイルーム」を約30㎡と広くとった。齊藤一真社長は「空白商圏の穴埋めを狙いつつ、ユーザーにとって常にショップが近くにある環境を創り出すことが必要」と、機種変更とサポートを必要とする時にしか立ち寄ってもらえないショップの特性を、便利で楽しめてくつろげる店づくりで補う。そこで、ソフトバンク専業代理店として運営してきた強みが生きるのがワイモバイルショップの併設だ。基本軸は当然ソフトバンクだが、解約受付や料金プランで契約を見合わせるユーザーに対して、いわゆるLCCとしてのワイモバへと案内することで、結果として最低限の契約を勝ち取れるよう設計。かねてからワイモバショップとしてのノウハウを蓄積しているため顧客への提案力にも自信を見せ、現在併設19店舗と広げ、今後も同スタイルを確立する。このほど発表された2018年度上期測定「オーナー評価制度」では、中国・四国・九州・沖縄グループにおいて1位を獲得し、キャリアからの信頼も厚い。
「総合通信事業」へ布石
その一方で代理店ビジネスから脱却した独自展開で道を切り拓く。auショップ運営の㈱グローバルコミュニケーションズ（清水和弘社長）ほか、スマートフォンアクセサリー店を30店舗展開する㈱グローバルセレクション（森﨑崇社長）、iPhoneなどスマホ修理、保険事業を手掛ける㈱ジャパンソリューションサービス（齊藤拓也社長）、一次代理店の㈱トライコムワークス（同）など、通信を軸に子会社をもち、グループ一体経営で事業の多角化を図る。そのため昨年11月、創業時から置いていた飯塚本社を福岡市赤坂に移し、関連会社を集約。経営効率化とともに、オフィス環境を整え、人材獲得、育成にも熱を入れる。独自のスタッフ教育プログラムを用意し、スキル向上を図るとともに人事評価制度を導入している。そのノウハウを生かし、人材紹介事業に着手。さらには、実店舗とネット販売と連動したオムニチャネル施策を加速し、ECへの新規ビジネスにも乗り出す。業務端末としてのタブレット販売も独自に進め、最重要課題として挙げる法人市場の開拓を強化し、通信事業で新たな価値を創造する同社。目指す「総合通信企業」として地位を確立する日はそう遠くない時期にきている。
 |
齊藤 一真 社長
|
【ＤＡＴＡ】
所在地／〒810-0042 福岡市中央区赤坂1-10-9 ロクバイビル9F
ＴＥＬ／092-739-2160
ＦＡＸ／092-739-2170
創業／1995年10月
設立／1996年1月
資本金／1,300万円
事業内容／情報通信サービス
年商／117億円（2018年10月期）
従業員／600人（グループ）
出先／（SoftBank・Y!mobile）福岡15店、 佐賀2店、中国地区3店、関東地区8店（au）福岡3店、佐賀2店
関連会社／㈱グローバルコミュニケーションズ（au5店舗）、㈱グローバルセレクション（30店舗）、 ㈱ジャパンソリューションサービス（iCracked Store2店舗）、㈱トライコムワークス
ＵＲＬ／http://www.japannetworkgroup.com/
採用情報
募集職種／携帯電話クルー（総合職コース）
応募資格／高校、短大、大卒
採用予定／30人以上（随時募集）
問合せ先／TEL.0948-25-6000
担当／島矢
（ふくおか経済EX2019年）