FEATURE

ふくおか経済EX 2020

(株)シード・コーポレーション


不動産テックの進行見据えさらなるサービスの質向上図る

(写真左上)躍進を支えるコールセンター事業部
(右上)キャラクター『シードちゃん』が出迎えてくれるエントランス
(左下)自社商品の品質向上のため検討を重ねる営業スタッフ
(右下)休憩中は若手社員が和気あいあいと過ごす

全国90万戸の住居に24時間365日、緊急駆け付けサービス「くらしーど24」を提供。人と人との温もりにこだわり、入居者の心の拠り所となるサービスを日本中に届けている㈱シード・コーポレーションでは近年、自社独自のシステム開発を進め、迫りくる「不動産テック」の波に備えている。

全国90万戸に24時間365日緊急駆け付けサービスを提供

「温もりあるつながりを、日本中に。」の企業理念の下、全国90万戸の住居に24時間365日、緊急駆付けサービスを提供。主力商品の「くらしーど24」は、部屋内の水漏れ・鍵の紛失・ガラスの破損などの暮らしのトラブル対応から、健康・育児・介護の相談サポート、多様な補助金制度まで設け、入居者の暮らしに快適と安心を届けている。外国人入居者に対しても、英語、中国語などの主要言語に加え、ミャンマー語やクメール語(カンボジア)など17言語に対応。さらに、インターネット回線によるテレビ電話サービスを活用し、耳の不自由な入居者に手話で応答するなど、多様化するニーズに応えている。それに加え、入居者の暮らしの安心、安全を支える「あんしーど24」なども揃えており、全国3500社3800店舗の不動産管理・仲介会社を通じてサービスを展開中だ。
そのほか、家賃保証会社など住まいや暮らしに関わる企業とも協業し、コラボレーション商品を提案。今春には大手ガス供給会社と提携を結び、5月から専用にカスタマイズした商品の提供を行う。

システム開発進め、不動産テックに対応

一方、不動産管理会社に代わり、24時間365日入居者からの電話応対を代行する「トラブルないないデスク」など法人向けサービスも充実。
近年は、ITなどのテクノロジーによって不動産業界の課題解決や商習慣など価値や仕組みを変えようとする「不動産テック」の進化に伴い、同社でもシステム開発への設備投資を進めている。
昨年には、サービスを導入する不動産会社向けに、トラブル時の出動内容をリアルタイムに報告するWEB管理システム「でんワンSYSTEM」をリニューアルした。入居者からの過去の入電、出動状況を閲覧、検索、分析までできるシステムで、物件ごとの問い合わせ件数を可視化できる機能などを今回バージョンアップしてリリース。導入企業の業務効率化から、物件オーナーへのアフタフォローまでサポートしており、好評を得ている。鈴木社長は「今後はウェブ上で電子契約ができる機能などを拡充したい」と話し、さらなる品質向上を図る見込みだ。
また、修繕などに携わるパートナー企業との連携を強化するため、アプリケーションで業務連絡の円滑化、明確化を図る管理するシステム「にゃんコールSYSTEM」のリリースを予定。「利便性を向上させる最新技術と、人と人の関わりを大切にするという2つを融合した独自サービスを確立したい」と意気込む。

人と人との温もりを大切し、年商20億円へ

同社サービスに加入する入居者の住まいに関する相談、悩みを迅速に解決するコールセンターでは、不動産業界の専門知識を研修した専属オペレーター20人が的確に対応。オペレーター個人への診断、分析、改善指導が、高い「応対品質」を保っており、事業拡大に伴うさらなるコールセンターの増強も検討している。
また、需要拡大や既存顧客をフォローするため、名古屋オフィスの開設も計画するなど年々成長を続け、年商20億円の実現が目前に迫るシード・コーポレーション。「人と人との温もりを大切にするという理念にこだわり、入居者の心の拠り所となるサービスを今後も提供したい」と願う鈴木社長の下、社業発展への歩みを進める。

鈴木 順子 社長
すずき・じゅんこ/福岡市出身。1978年12月1日生まれ。九州産業大学卒。趣味はマリンスポーツ、スノーボード、ゴルフ

 

採用情報
募集職種/総合職(営業)、一般職(事務)、コールセンターオペレーター職
応募資格/全学部全学科
採用実績/2020年度2人
採用予定/4人(中途採用あり、随時採用)
年間休日/120日
問合せ先/TEL.092-532-4010
担  当/堤、中馬、永山

(ふくおか経済EX2020年)