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(株)サニックス
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3年にわたる事業基盤固めを経て、次なるステージに
「次世代へ快適な環境を」という企業理念のもと、過去3年にわたり、中期経営計画に基づき、事業基盤を強化。引き続き、「環境」と「エネルギー」という社会的要請の強い事業に注力し、次なる飛躍を図る。
事業基盤固めを終え、次なる飛躍の年に
この3月、3カ年にわたる中期経営計画の最終年度を終えた。当計画により、持続的かつ安定的経営に移行するための基盤を強化。今年度より新たな局面を迎え、「次世代へ快適な環境を」という企業理念のもと、次なるステージで、より存在感のある企業としての成長基盤確立を図る。
環境衛生管理から、廃棄物のリサイクル、そしてエネルギーの創出・供給まで、住空間から都市空間、地球環境へと対象を広げながら事業展開してきた同社。将来にわたる持続可能な社会づくりが世界的な課題として叫ばれる昨今、「地道に積み重ねてきた実績をベースに、当社にしかできない仕事を通じて、世の中に貢献していきたい」と宗政社長は語る。
脱炭素化社会に向けた再生可能エネルギー普及促進
同社は、「エネルギー」「住環境」「資源循環」の3領域で、中長期的な成長シナリオを描く。
エネルギー領域の代表格、太陽光発電は、製造から販売、施工、メンテナンスまで一貫して提供する体制によって、その販売実績が1.2GWを超えた。FIT(固定価格買取制度)の後押しで普及してきた太陽光発電だが、今後は自家消費としての役割が増すと見られる。同社では実績と経験を生かし、価格競争力を発揮しながら、創エネ・蓄エネの付加価値向上を図る構えだ。一方で、子会社で製造する太陽光パネルの海外販売を見込む等、世界にも目を向ける。
電力自由化により、環境価値の高いエネルギーを選択する需要家の増加も想像に難くない。「FIT(固定価格買取制度)満了設備からの電力調達等、電力小売事業も絡めながら、環境配慮型エネルギーの普及をリードしたい」と、意気込みを見せる。
住宅も、廃棄物も循環型社会の構築へ
祖業である住宅向け・事業所向けサービスは、再注力から3年、徐々に売上を伸ばしている。「快適で衛生的な環境づくり」という普遍テーマに加え、「建て替えるより、メンテナンスを施し、長く使う」という、フローからストックへのニーズ移行も進み、マーケットは大きいと見る。創業当時、「水面下」だった産業を、ビジネスとしてかたちにしてきた自負と開拓者精神で、建築物のトータルメンテナンス企業としてのシェア拡大をにらんでいる。
また、廃プラスチックの燃料化及び当該燃料による発電事業は、燃料の販売先拡大に向けて、さらなる品質向上を図るとともに、第二の発電所建設も模索。開始から20年、培ったノウハウをベースに、循環型社会の構築に勢いをつけたい考えだ。
スポーツを通じた青少年育成・国際交流
同社は事業の傍ら、スポーツ・文化を通じた青少年の健全育成・国際交流も推進している。その一つ、「サニックスワールドラグビーユース交流大会」が、今年で20回目を迎える(4月28日開幕)。
参加選手が、同施設内で生活をともにすることで、競技を超えて、互いの文化への理解を深めるのも特長。前年参加した海外チーム関係者は、「国際交流や学びの場もあり、人間的な成長もできた」と語っている。
「次世代へ快適な環境を」—この企業理念は、次世代を担う子どもたちを育むという概念も包括しているようだ。
宗政 寛 社長
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【DATA】
所在地/〒812-0013 福岡市博多区博多駅東2-1-23
T E L/092-436-8870
F A X/092-436-8871
創 業/1975年4月
設 立/1978年9月
資本金/140億4,183万円
事業内容/ 環境資源・エネルギー事業
年 商/499億9,300万円(2018年3月期連結)
従業員/1,865人(2018年9月末現在)
出 先/ SE(ソーラーエンジニアリング)部門 2地区本部37拠点、HS(一般住宅向け) 部門3地区本部45拠点、ES(法人・事 業主向け)部門6拠点、産業廃棄物処理・ リサイクル部門15工場
関連会社/ ㈱サニックスエナジー、㈱北海道サニ ックス環境、㈱C&R、善日(上海)能 源科技有限公司、㈱SEウイングズ、 ㈱サンエイム、㈱サニックス・ソフト ウェア・デザイン
U R L/https://sanix.jp
採用情報
募集職種/営業職、施工(技術)職
応募資格/高卒、短大・専門卒、大卒、大学院了
採用実績/2018年度 50人
問合せ先/人事部採用課 092-436-8874(直通)
HP上の採用情報をご覧ください。
(ふくおか経済EX2019年)