（株）グリーンクロス

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2020年見据えた基盤構築に本腰、組織強化し東証上場へ

（左上）関東地区の展示会（右上）オリジナルの人型安全バリケード
（左下）社員旅行（右下）グループ会社・㈱トレードの内定式

（上）九州北部豪雨被害に対する安全対策出陣説明（下）九州北部豪雨への支援

安全用品のプロ集団として業界をけん引する㈱グリーンクロス。全国で営業拠点網を拡充し、2020年を見据えた基盤構築に余念がない。一人一人の生産性を高めるべく、労働環境の整備を強化。昨年末には経産省の「未来牽引企業」に選定された。次なる目標として掲げる「東証上場」に向け、力強く突き進む。

本社営業部を東区多の津に移転

安全用品の販売・レンタル、各種サインメディアの制作販売を手掛け、西日本ではトップシェアを誇る㈱グリーンクロス。2018年4月期（連結）は、売上高が前期比6.5％増の142億7,000万円、経常利益が同3.5％増の12億1,600万円でともに過去最高を更新し、9期連続の増収増益となる見込みで、堅実な成長路線を歩んでいる。「3カ年中期経営計画の初年度、順調な滑り出しを見せている。2020年を見据えた基盤構築に本腰を入れ、ネットワーク網の加速と地域シェア拡大に全力を注ぐ」と意気込む久保孝二社長。今後は大型建築工事の受注強化を目指し、北関東（茨城、栃木、群馬）で営業所を2～3カ所開設する考えだ。並行して中四国と関西エリアに物流センターの開設も計画している。
今年は6月をめどに本社営業部を福岡市東区多の津1丁目に移転する。約2億円投じ、倉庫兼事務所を取得。メディア事業部や製品調達部なども同所に集約し、業務効率化を図る方針だ。「現本社には総務や経理などの機能を残す予定。老朽化が進んでおり、将来的な建て替えも計画している」と話す。

安全用品レンタルが好調

成長著しい工事用安全用品のレンタル分野は、リサイクルの推進と物流効率化による回転率の引き上げが奏功している。売上構成比の2割強まで伸長し、マラソン大会や花火大会のほか、展示会、企業説明会など、その需要は年々拡大する一方だ。豊富な物量による一括納入体制でコストメリットを提供するだけでなく、設置から撤去までを請け負う発注形態のシンプル化にも貢献する。また、第2の柱に据えるサインメディア事業では、子会社の㈱トレードと連携した販売体制の整備が進み、独自の提案型営業による市場領域の広域化、販売チャネルの多様化が形になってきている。さらなる成長の一手として、専任の屋外広告士有資格者が屋外広告物を点検・診断する「看板レスキュー」の営業を強化したい考え。「既存顧客のメンテナンス需要が大半を占めており、新規開拓の強化と施工者の確保が急務」とし、協力会社とのネットワーク構築に取り組み、スピード化を図っていく。

労働環境の整備を強化

現在、全国50カ所超の拠点を有し、従業員数約650人の組織となった同社。昨年から働き方改革に着手し、週休2日制やバースデー休暇の導入など労働環境の整備を強化している。「一人一人の生産性をいかに高め、利益を確保していくかが鍵。ひいては定着率の向上にもつながってくる」と久保社長。時短勤務や産休・育休、有給休暇などの取得率向上にも取り組んでいく。
毎年5月に開く全社経営目標（戦略）体系推進決議大会では、全国から全社員が集まり、年間貢献賞や今後の事業計画などを発表。経営方針や目標の共有はもちろん、親睦を深め、一致団結するための貴重な時間となっている。そのほか、毎月の社内報発行や各種レクリエーションなど、部署の壁を超えた情報共有や交流の機会を生み出している。
昨年末には、経済産業省の「地域未来牽引企業」に選定され、地域経済牽引事業の担い手となる地域の中核企業として期待が高まっている同社。「東証上場」という次なる目標に向け、力強く突き進む。

【ＤＡＴＡ】
所在地／〒810-0033福岡市中央区小笹5-22-34
ＴＥＬ／092-521-6561
ＦＡＸ／092-521-6564
創業／1969年1月
設立／1971年7月
資本金／6億9,726万円
事業内容／安全機材・保安用品の販売及びレンタル、土木・建設資材の販売及びレンタル、防火・防災及び安全に関する設備機器、事務用品機器、測量機器のレンタル、グラフィックサインの企画、製作及び販売、広告代理業
年商／142億7,000万円（18年4月期見込み）
従業員／609人（単体）
出先／54カ所
関連会社／東亜安全施設㈱、㈱トレード
ＵＲＬ／http://www.green-cross.co.jp/

【採用情報】
募集職種／営業　一般事務　サインクリエイター
応募資格／新卒～30歳くらいまで
採用予定／40人
問合せ先／092-521-6561
担当／総務課　竹岡

（ふくおか経済EX2018年）