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TheFace2023

高田工業所


髙田 寿一郎

㈱高田工業所 社長

たかだ・じゅいちろう/北九州市八幡西区出身。1961年6月16日生まれの62歳。早稲田大学教育学部、米国エルマイラカレッジ卒。87年千代田化工建設㈱入社、90年㈱高田工業所入社 統括本部受注管理部長、91年6月取締役、94年常務取締役、95年代表取締役副社長、2001年4月代表取締役社長。趣味はウォーキング、ゴルフ、楽器演奏

中計2年目、EPCの取り組みを強化

昨年からスタートした第5次中期経営計画における取り組みの一環で、現在、EPC(エンジニアリング プロキュアメント コンストラクション)へのアプローチに力を入れている。
プラント建設のみの請負ではなく、建設プロジェクトに構想段階から参画して、設備の設計・機器の調達・建設・試運転に至るまでを一括して請け負うもので、案件の大型化にもつながる。髙田社長は「競争が厳しい分野でもあるが、勉強・経験の意味を含めて、取り組むべきと判断した案件は積極的に対応したい」と語る。
プラント事業以外でも動きがある。設備診断事業では、モーターなど回転機械の状態を診断するシステム「T‐MCMAⓇ」が、経産省の「スマート保安技術カタログ」に掲載され、直近ではトンネル内を換気するジェットファンの診断に採用されるなど販売実績も上がっている。「センサーを回転機本体でなく電気盤に設置して監視・診断するため、水中の揚水ポンプ等にも利用できる。将来的にはさらに販路拡大も」と髙田社長は期待を寄せる。
加えて装置事業でも、中国や韓国のメーカーから半導体製造向け生産装置を受注するなど、将来に向けた「メーカー志向」の事業分野でも着実に実績を重ねつつある。

 

DATA
所在地/〒806-8567 北九州市八幡西区築地町1-1
TEL /093-632-2631
創業/1940年9月
設立 /1948年6月
資本金 /36億4,235万円
事業内容 /総合プラント建設業、保全工事業
従業員 /1,448人(2023年4月1日現在)
売上高 /578億8,100万円(2023年3月期連結)
拠点 /本社工場、八幡支社、中四国支社、大阪事業所、長浜事業所、四日市事業所、京葉支社、君津支社、鹿島事業所
関連会社 /高田プラント建設㈱、高田サービス㈱、渡部工業㈱、高田アジア、シンガポール高田工業、高田マレーシア、菊池タイ

https://www.takada.co.jp/

(ふくおか経済2023年11月号FACE)