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福岡食肉市場
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吉田 満
福岡食肉市場㈱ 社長
(フクオカショクニクシジョウ)
よしだ・みつる/大分県日田市出身。1950年10月3日生まれの72歳。岩手大学農学部畜産学科卒。1972年4月畜産振興事業団入社、農林水産省出向、米国駐在員を歴任。1990年4月福岡食肉市場入社、2015年6月社長就任。趣味はゴルフ、読書、カラオケ
(写真)左から山本三男専務取締役、田満代表取締役社長、津田隆常務取締役
牛の集荷頭数増加で過去最高の売上高を記録
「ISO9001」や「ISO22000」を認証取得し、HACCPに基づく衛生管理のもと九州山口一円から肉牛肉豚を集荷している。公設市場として公平公正に取引している同社の2022年3月期の取扱頭数は、牛2万7721頭、豚12万3422頭で売上高は前期比13%増の277億2200万円と過去最高を記録した。取り扱う品種や産地が豊富となり年々せりが活性化していることがうかがえる。今年4月からは県南食肉センター協同組合へ、主に乳牛のと畜委託を開始。年間1300頭を委託することで、市場処理能力を向上させた。
吉田社長は大学卒業後、農林水産省の外郭団体畜産振興事業団に入社。アメリカの牛肉輸出業者へ日本規格の指導や価格調査などの業務を務めていた。近年は食品残渣の問題に目を向けており、「費用をかけ消化されている食品がこの世にある中、何か産業に結び付けられないか」と考える。そこで同社は5年前から福岡市と畜産農家と連携し、学校給食のつぎ残りを家畜のえさとして利用する取り組みを継続している。学校給食に限らず、いずれは飼料業者、スーパーやコンビニとの連携にもつなげたい。全国的な問題として民間企業が橋渡しできれば」と展望を語った。
DATA
所在地/〒812-0055 福岡市東区東浜2-85-14
TEL/092-641-6131
設立/1959年7月
資本金/8,000万円
事業内容/肉牛・肉豚の卸売
従業員/62人
売上高/277億2,200万円(2022年3月期)
(ふくおか経済2022年11月号FACE)