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福岡空港ビルディング
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小田原 智一
福岡空港ビルディング㈱ 社長
おだはら・ともかず／福岡県出身、1944年2月12日生まれの65歳、九州大学法学部卒。66年4月九州電力㈱入社。理事人事労務部長、執行役員鹿児島支店長などを経て2003年取締役。04年から常務。07年福岡空港ビルディング㈱社長に就任
（写真）国際線免税店コーナーの前で小田原社長（中央）
快適な夢のある空港づくり
世界的な不況は、航空需要にも大きく影響している。昨年度福岡空港の旅客数は特に下期の落ち込みが顕著で、今期も４〜６月は同１２.９％減。７〜８月は４.１％減と回復の兆しを見せているものの、新型インフルエンザの影響等も懸念され予断を許さない。
こうした状況を憂慮しつつも、福岡空港では安全･安心・快適を目指した空港づくりが着々と進む。２月には第２ビル２階出発ロビーに｢そらもーるＦＵＫＵＯＫＡ｣が誕生。全店が周回型通路に面し、明るく開放的なスペースに生まれ変わった。福岡をはじめ九州各地の名産品店が揃い、街中で話題のスィーツ店も軒を並べる。６月にはスターバックスコーヒーも出店。中央広場ではミニコンサートも開かれ、ショッピングに憩いの機能を加えた。７９カ所のトイレも設備改善。ソフト面でも早朝搭乗客のニーズに応えてラウンジの開店時間を朝６時半に早めた。一方、豊富なブランドを揃える免税店でも健康グッズ(ファイテン)や粉ミルクなどアジア向けの品揃えに細かい配慮を見せる。福岡でいち早く銀聯カードも導入し、利便性向上に余念がない。
「シルバーウィーク初日と最終日は、満席の便が多く、国際線もにぎわった」と愁眉を開く同社長。空港拡張問題に伴う課題を口にしながらも「快適な夢のある空港づくりを進めたい」と意欲的に語る。
DATA
所在地／〒812-0003 福岡市博多区下臼井778-1
TEL／092-623-0515
創業・設立／1967年4月
資本金／41億0074万円
事業内容／貸室および施設・設備の貸与業、免税店・売店の経営、広告宣伝業
従業員／170人
売上高／150億円（2009年3月期）
（ふくおか経済2009年11月号FACE）