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TheFace 2018

福岡地所


榎本 一郎

福岡地所㈱ 社長

えのもと・いちろう/福岡市出身。1974年8月1日生まれの44歳。ラ・サール高校から東京大学法学部卒。97年4月㈱日本興業銀行(現㈱みずほ銀行)入行。同行経て2003年8月ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院卒経営学修士(MBA)。同年9月に福岡地所入社。福岡リート投資法人の設立やキャナルシティ博多イーストビルの構想、オフィス事業などに現場で関わった。11年8月常務。14年8月代取専務。15年8月社長。趣味はスポーツ観戦。歴史好き。ラ・サール時代は体育祭で応援団長。大学時代はバックパッカーで約20カ国を回った。座右の銘は高杉晋作の「おもしろきこともなき世をおもしろく」

域外からの成長企業誘致で、天神ビッグバン成功を

今年5月期のグループ連結決算は売上高が約537億円、経常利益が約73億円となった。けん引したのはホテル事業。グランドハイアット福岡で客室改装が済み、客室単価が過去最高レベルで推移。17年2月開業のホテルフォルツァ博多駅博多口が通年稼働したのも利益貢献した。
一方、商業事業では旗艦施設「キャナルシティ博多」で、榎本社長が掲げる「体験価値向上」の新アトラクション「キャナルアクアパノラマ」で「ゴジラ」のオリジナルショーを展開するなど人気を博した。
オフィス事業は、管理物件が98.8%と、市況を上回る高稼働を続けている。9月には沖縄県那覇市の複合施設内に5フロア(約9000㎡)の新オフィスも整備した。
開発中の「天神ビジネスセンター」は、「天神ビッグバン」の高さ制限の再緩和を受けて当初よりフロア数を増やし、21年度の完成予定だ。榎本社長は福岡が一大成長都市になるには「ユニコーン企業が活躍する街でなければ」と従来より訴えてきた。そのためにも「今まで福岡になかったような新しい産業、新しい成長する企業を、域外から福岡に誘致したい。天神ビジネスセンターではなく、天神ビッグバンを成功させたいんです」と力を込めた。

DATA
所在地/〒812-0018 福岡市博多区住吉1-2-25 キャナルシティ・ビジネスセンタービル10F
TEL/092-272-2787
創業・設立/1961年7月
資本金/40億円
事業内容/商業施設の開発・管理・運営、分譲・賃貸マンションの開発、オフィスビルの開発・管理ほか
従業員/209人(2018年8月)
売上高/292億円(18年5月期単体)
関連会社/㈱サン・ライフ、㈱エフ・ジェイホテルズ、福岡地所シニアライフ㈱、福岡地所R&I㈱ほか

http://www.fukuokajisho.com

(ふくおか経済2018年11月号FACE)