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福岡バイオフードリサイクル
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中川 浩臣
福岡バイオフードリサイクル㈱ 社長
なかがわ・ひろたか/東京都葛飾区出身。1968年8月8日生まれの56歳。青山学院大学理工学部卒。卒業後、東京電力HD㈱に入社。火力発電、人事、システム、事業開発など多岐にわたる部門を歴任。2022年J&T環境㈱入社、食品リサイクル事業部に所属。22年9月に福岡バイオフードリサイクル㈱代表取締役に就任。事業立ち上げに尽力し、24年1月より事業開始。趣味は登山。座右の銘は「何かを学ぶのに、自分自身で経験する以上によい方法はない」
食品リサイクルで循環型社会の実現へ
J&T環境のグループ会社である福岡バイオフードリサイクルは今年1月に福岡市西区で工場の稼働を開始した。同グループでは、九州エリア初の食品リサイクル施設。J&T環境は、焼却発電や廃プラスチックの再資源化を柱に多種多様な廃棄物・リサイクル事業を展開する中、2016年に食品リサイクル事業に参入。バイオガス発電施設において、福岡バイオフードリサイクルは全国で6カ所目の拠点となった。
福岡市内を含む北部九州を中心に食品廃棄物(最大100トン/日)を受け入れ、微生物の力で発酵させることで、発生するバイオガスを燃料に発電を行う。発電出力は1560キロワット、年間想定発電量は1万2千メガワット時(一般家庭の年間電力使用量の約2700世帯分)を有する。発電した電力はJFEグループの小売電気事業者アーバンエナジーを通じて地元事業者などに供給し、エネルギーの地産地消を目指す。また、処理過程で発生する発酵残渣を肥料として活用することを計画しており、電力と肥料のダブルリサイクルループの実現を至近の目標としている。
中川社長は「本事業を通じ、地産地消による循環型社会の形成、SDGsの実現に貢献していきたい」と語った。
DATA
所在地/〒812-0013 福岡市博多区博多駅東2-7-27
(工場)所在地/〒819-0384 福岡市西区大字太郎丸790-1
TEL/092-834-5885
設立/2020年9月
資本金/1,000万円
事業内容/食品リサイクル・バイオガス発電事業、一般廃棄物処分業、産業廃棄物処分業
従業員/14人
関連会社/J&T環境㈱
(ふくおか経済2024年11月号FACE)