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玉屋


渡邉 博春

㈱玉屋 社長

わたなべ・ひろはる/宮若市出身、1947年3月5日生まれの63歳。鞍手商業高校卒。65年4月に飯塚信用金庫入社後、東芝協力会社勤務を経て、88年8月に㈱玉屋入社。同年10月取締役経営企画本部長、96年1月常務、99年4月専務、06年12月代表取締役専務を経て、今年1月から代表取締役社長に就任。趣味はゴルフ、バイク。お気に入りのリフレッシュ法は、愛車のハーレーダビッドソンで阿蘇などの温泉地へ出かけること

競争力発揮できる強固な経営基盤を

「今は出店をはじめ、いろいろとチャレンジしていく時期ではない。これまで会長とともに築いてきた会社の方向性をしっかりと浸透させ、まずは強固な経営基盤づくりを最優先に取り組んでいきたい」と語るのは、今年1月に就任した渡邉博春社長。折からの経済不況に加え、業者間の熾烈な競争が続くパチンコ業界にあって、玉屋は今、あくまで拡大路線ではなく「質」の充実にこだわり、今後の展開に備えている。就任と同時に掲げた「際立つ」というスローガンには、まさにこの方針のもと、内部体質の強化を図り、逆境に屈することなく、店舗、会社としてさらに際立つ存在になる、という強い想いが込められている。
今業界では、1円パチンコなどの低投資機種で構成されたホールが増えている。中でも同社はいち早くその取り組みを推進し、現在展開する全14店舗のうち、実に8店舗が1円パチンコ専門店で占める。「収益性は当然4円パチンコが高い。しかしこれはユーザーのニーズであり、ホールの健全化、かつ適正な競争という点では、むしろ業界にとってプラス」と渡邉社長。今後もこの動きはさらに高まると予想される。新たな環境下でも十分な競争力を発揮するべく、今は新体制のもとで強固な経営基盤の構築に全力を注ぐ。

DATA
所在地/〒810-0003 福岡市中央区春吉3-12-1
TEL/092-718-3330
創業/1953年8月
設立/1991年2月
資本金/3,000万円
事業内容/パチンコ店の経営
売上高/430億円(09年12月期)
従業員/500人
店舗/(福岡地区)本店、宗像店、室見店、新宮店、空港店、太宰府店、屋形原店、野方店、中尾店、大橋店(飯塚地区)飯塚本町店、上三緒店、稲築店(佐賀地区)みやき店

http://www.tamaya.gr.jp

(ふくおか経済2010年11月号FACE)