FEATURE

ふくおか経済EX 2012

正晃㈱


「医療・科学の総合商社」として地域医療、学術研究の発展に大きく貢献

九州・山口の全県と首都圏に営業ネットワークを配する日本最大の総合試薬ディーラー・正晃㈱。「医療・科学の総合商社」として地域医療、学術研究の発展に大きく貢献し、単体500億円、グループ600億円達成に向けたプロジェクトが着々と進む。

(写真)正晃本社(福岡市東区松島3丁目)

日本最大の総合試薬ディーラー

1950(昭和25)年9月、特需景気にわく博多の地・福岡市箱崎昭和新町において小さな薬品問屋「正晃化学薬品商会」として創業した正晃㈱。60年を超えた今日では、主力の基礎研究用試薬、化学工業薬品、理化学機器、医療用機器に加え、医療および研究分野向けに専門特化したソフトウェア分野では独自の開発を進め、日本最大の総合試薬ディーラーとして国内のみならず海外でも高い評価と注目を集めている。

取り扱い品目は数万アイテムに及ぶ

単体500億円、グループ600億円に向けたプロジェクトが2年目に

創業時から脈々と受け継がれる「誠・正・精」の基本精神のもと、顧客とのコミュニケーションと信頼を大切にする〝ヒューマンカンパニー〟として、5年内に単体で500億円、グループで600億円を目指すプロジェクトが2年目を迎えた。この目標達成に向けてポイントとなるのがエリア戦略の充実だ。
進出から10年目を迎える首都圏エリアでは、東京支店を拠点に着実にシェアを拡大している。2009年には東京都の理化学機器販売・㈱バイオテック・ラボとその子会社の㈱スクラムをM&A。さらに、今春からは横浜にも拠点を設ける計画で、グループ展開がますます加速する。
また、関西エリアについても、すでに関連会社が拠点を置いて活動中ということもあり、今後のビジネスの可能性について具体的な検討を始めた。もちろん、ホームエリアである九州・山口地区でも既存ユーザーに対して地域密着の営業を強化するなどエリア戦略には抜かりがない。

正晃新宿ビル(東京都新宿区)

「人材の確保と育成」が今後の成長のカギに

そして、これら正晃の成長への動き大きなカギを握るのが「人材の確保と育成」だ。医療用試薬、研究用試薬、工業用薬品など同社の取扱品目は多岐にわたり、加えて医療用機器は日進月歩のスピードで進化を続ける。この変化に対応し、専門的な知識を備えた人材が正晃を支える。そして2012年度からは総務、法務など管理系人材の強化プログラムも本格的にスタートする。
学術・研究分野や医療検査の分野では、今後ますます技術的進歩や内容の高度化が予想され、ユーザーが求める高付加価値で専門的なニーズへの対応など、市場状況をしっかり把握した営業活動が求められる。印正哉社長は「従来通りの売ることだけを主眼に置いた営業活動ではなく、もう一歩ステップアップした質の高い高度な営業(提案型営業)の実践が不可欠に。そのためにも人材の育成には、ますます力を注ぎ、優秀な『正晃マン』を数多く育てることこそ、当社の将来に向けての重要な戦略だと確信している」と力強く語る。

印 正哉 社長
いん・まさや/福岡市出身、1954(昭和29)年2月23日生まれの58歳。福岡大学商学部卒。趣味は車、カメラ、旅行

 

企業DATA
所在地 〒813-0062 福岡市東区松島3-34-33
TEL 092-621-8199㈹
FAX 092-611-4415
URL http://www.seikonet.co.jp
創業 1950年9月
設立 1955年3月
資本金 5,000万円
事業内容 基礎研究試薬、体外診断用医薬品、化学工業薬品、理化学機器、医療用機器等の販売、コンピュータおよび関連ソフトウェアの開発・販売
年商 450億円(2012年3月期予想)
従業員 約450人
関連会社 正晃テック㈱、沖縄メディックス㈱、佐賀正晃㈱、㈱トーアサイエンス、上海正晃商貿有限公司、㈱バイオテック・ラボ、㈱スクラム、㈱サンライト

採用情報
募集職種 営業、事務
応募資格 短大、専門学校卒以上
採用予定 2012年度15〜20人
問合せ先 092-621-8199 人事部まで
●詳細はホームページをご覧下さい

(ふくおか経済EX2012年)