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(株)匠
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国内初の自律型搬送用ロボットメーカー
(写真左下)自律型搬送用ロボットTA-G
(右下)自律型搬送用ロボットTA-A
2015年に北九州市八幡西区で設立し、18年に開発拠点「R&Dセンター」(福岡市博多区東比恵)や2,000㎡の敷地を有す実証実験施設「大分工場」(大分県日出町)を開設。翌年19年には本社を福岡市中央区長浜に拡張移転したほか、独立系投資会社のWMパートナーズを引受先とする第三者割当増資で3億円を調達するなど、着実に事業を拡大している。同社ロボットが活躍する場は主に工場や倉庫。高度なセンサーや指紋認証などの先端技術を搭載し、柔軟性・安全性の高い搬送を実現している。後藤社長は「当社のロボットは全てのユーザーの用途・要望に合わせてフルカスタマイズが可能。上位システムやエレベーター・自動ドアとの連動など、工場や倉庫の構造に合わせてシステムを構築している」と説明する。アフターメンテナンスも万全だ。国内の営業所には専門知識を習得したサービスマンが在籍し、メンテナンスを専門とする協力会社のサービスマンを含めるとその数は100人を超える。サービスマンにはシステム導入時の教育や定期的なメンテナンス実習を受講させることで高いメンテナンス能力を維持させて、日本ならではのきめ細かいサービスを提供し海外メーカーと差別化を図っている。
TA-Gが4月リリース TA-Aが9月リリース予定
4月に「自律型搬送用ロボットTA-G」をリリース、9月には「同TA-A」をリリース予定。TA-Gは棚下に潜り込み、リフターで持ち上げて搬送する棚搬送ロボット。床面に敷設された2次元コードを読み取りながら誤差±10mmの停止制度を誇り、この正確性を保ちながら複数台の同時運行が可能だ。車体寸法や重量の異なる3タイプをそろえ、最大積載量は各500、800、1,000㎏。TA-AはSLAM方式で、マッピングとセンサーで自己位置を認識しながら走行する。こちらも寸法や重量の異なる3タイプで、最大積載量は各50、300、500㎏。両製品は県から「福岡県IoT認定製品」に認定されている。
後藤 元晴 社長 ごとう・もとはる/大分県宇佐市出身。1968年3月21日生まれの52歳。趣味はテニス |
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担 当/鐘江(かねがえ)
(ふくおか経済EX2020年)