東洋ホイスト

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本社ビル完成、新経営陣で新製品開発始動

利益は社内にあり—。「経営道場」（誌内）でお馴染み、いまや財界からも一目置かれる敏腕経営者となった東谷典章社長。就任後に経常利益率１０期連続１０％以上という偉業を成し、その集大成ともいえる本社ビルが完成、長男の東谷卓哉副社長も経営陣に加わり、盤石な体制が整った…と思えるも「未だウィークポイントがあるはず。引き続きさらなる効率化と利益追求を進める。また新商品開発に力を注いでいく」と手綱を緩めない。
その開発事業を新たな柱にするため先陣を切っているのが東谷副社長。「新時代において、今後はさらに安全安心対策、スピード化が社会から求められるようになる」とニーズを分析。「ホイストというニッチな産業だからこそ、技術を掘り下げていけばあらゆる可能性が広がっていく」という。現在は自動車業界向けに、けん引車で使用するウインチを開発しており、来年３月にも試作品が完成する予定。これまで培った技術を生かして新たな製品をつくり、ステージを広げている。副社長について東谷社長は「市況に左右されない“汗水垂らして利益を出す経営者”になってほしい」と自らの利益を出す方程式を伝えつつ「自分なりの方程式を」と新しい時代を生き抜くリーダーに成長することを期待している。

DATA
所在地／〒811-0112 糟屋郡新宮町下府2-11-1
TEL／092-962-1431
創業／1923年12月
設立／1958年9月
資本金／6,000万円
事業内容／荷役機械の製造販売及びメンテナンス（電気ホイスト、ホイストクレーン、ごみ供給クレーン、搬送機器、特殊機器）
従業員／94人
売上高／30億6,900万円（2018年3月期）
拠点／本社工場、東京、大阪、九州支店、名古屋営業所、メンテナンス事業部（新宮町）

http://www.toyo-hoist.co.jp

（ふくおか経済2018年11月号FACE）